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近世前期文学における明末文化の影響

研究課題

研究課題/領域番号 17720038
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 日本文学
研究機関湘北短期大学

研究代表者

伊藤 善隆  湘北短期大学, 総合ビジネス学科, 准教授 (30287940)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード近世文学 / 明末文化 / 漢文学 / 修蘭抄 / 遵生八牋 / 石川丈山 / 野間三竹 / 林家林門 / 詩論 / 氷川詩式 / 童蒙詩式
研究概要

近世前期における明末文化の影響を検証するため、漢籍の書誌的調査とその内容についての考察、ならびに漢学たちの伝記的調査とを行った。
書誌的調査として、石川丈山『修蘭抄』、林葛鷹『詩道捷径』(内閣文庫蔵本)・『葛慮文集』(内閣文庫蔵本)・『葛鷹遺集』(内閣文庫蔵本)、人見林塘『癸卯行巻』(内閣文庫蔵本)、人見懋斎『井井堂集』(内閣文庫蔵本・早稲田大学図書館蔵本)、人見竹洞『竹洞全集』(岩瀬文庫蔵本)、林梅洞旧蔵『氷川詩式』(岩瀬文庫蔵本)、林梅洞旧蔵明版『容齋随筆』(京都府立総合資料舘蔵本)、野間三竹跋和刻本『帝範臣軌』(京都府立総合資料舘蔵本)等の諸本を調査することができた。また、『修蘭抄』については、「翻刻『修蘭抄』」として、『近世文芸 研究と評論』73号に報告を発表した。また、『修蘭抄』、『葛盧文集』、『葛盧遺集』、『癸卯行巻』については、複写物、あるいは写真撮影により収集することができた。
また、注目すべき資料として、人見桃源らによる詩懐紙十一枚、ならびに『兼山詩集』と題する、作者不明の漢詩集一冊を収集、調査することができた。前者で注目すべきば、明代の詩箋が含まれている点、それにこの詩懐紙が元禄頃に活動した鈴木長頼(秋峰)に贈られたものである点である。鈴木長頼(秋峰)については、『桑華詩編』や『倭賦引事』の著のあることが知られてはいるものの、まとった研究はなく、その伝記資料として貴重なものと思われる。後者は、今後さらに精査が必要なものではあるが、その内容から元禄頃の林家周辺の儒者のものと推定される。従来存在の知られていない詩文として貴重である。
最後に、当面の目標としてきた野間三竹の伝記的事項の探索については、現在判明する情報を集積し、「野間三竹年譜稿」(『湘北紀要』29号)としてまとめた。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007 2006

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 野間三竹年譜稿2008

    • 著者名/発表者名
      伊藤善隆
    • 雑誌名

      『湘北紀要』 29

      ページ: 1-16

    • NAID

      110007341872

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 翻刻『修蘭抄』2007

    • 著者名/発表者名
      伊藤善隆
    • 雑誌名

      『近世文芸 研究と評論』 73

      ページ: 108-112

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 菊池耕斎「本多美作守藤源忠相墓誌銘」の紹介2007

    • 著者名/発表者名
      伊藤善隆
    • 雑誌名

      湘北紀要 28

      ページ: 1-6

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 『童蒙詩式』考-近世前期の漢詩作法書一斑-2006

    • 著者名/発表者名
      伊藤善隆
    • 雑誌名

      近世文芸 研究と評論 71

      ページ: 1-10

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 翻刻『童蒙詩式』2006

    • 著者名/発表者名
      伊藤善隆
    • 雑誌名

      湘北紀要 27

      ページ: 1-13

    • NAID

      110004729809

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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