研究課題/領域番号 |
17720054
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ヨーロッパ語系文学
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
池田 寛子 広島市立大学, 国際学部, 准教授 (90336917)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2007年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | アイルランド文学 / アイルランド文化. / アイルランド語 / アイルランド文化 |
研究概要 |
1)アイルランドの首都ダブリンに調査滞在、資料収集した。・国立図書館(ダブリン、アイルランド)での調査、資料収集・ダブリン大学図書館(ダブリン、アイルランド)での調査、資料収集 2)大英図書館(イギリス、ロンドン)で資料収集1)と2)について:アイルランド文学における文化と言語の多元性の研究の-環として、アイルランドにおけ・るアイルランド語文学と英語文学の相関関係を追及するための資料や論文収集と読解を行った。一連の図書館での調査を通じて、ブライアン・メリマンが18世紀に書いたアイルランド語詩『真夜中の法廷』については、20世紀になって出版された3つの版を突き止め、比較検討した。『真夜中の法廷』は英文学のみならず当時のヨーロッパの文学からさまざまなかたちで影響を受けたことが指摘されている。本研究では、ジョナサン・スウィフトからの影響に的を絞ることにし、スウィフトの作品の精読を始めた。また、20世紀に入って『真夜中の法廷』には多数の英訳が試みられていることから、それらの全てを入手し、一部については比較作業を行った。 3)アイルランド語使用地区(ケリー州、ディンダル半島)に滞在、調査を進めた。詩人ヌーラ・ニゴーノルのアイルランド語詩のいくつかの用語やフレーズについて、その地方独自のフォークロアが使われていることを確認し、詩における意味合いについて考察を深めた。 4)帰国後、収集資料の編集作業を完了し、論文執筆に着手した。 5)成果公表-論文執筆経過古いアイルランド語文学を下敷きにしたW.B.イェイツの戯曲『王宮の門』における、イギリスのロマン派詩人シェリーの作品や散文「詩の擁護」め影響を検討した。論文として完成し、公開する予定。イェイツとアイルランド語文学やフォークロアの関係を追及するにあたって、ブライアン・メリマンの『真夜中の法廷』に着目し、論文の下準備に入った。
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