研究課題/領域番号 |
17720076
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 小樽商科大学 |
研究代表者 |
山田 久就 小樽商科大学, 言語センター, 准教授 (60345246)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 言語学 / アバール語 / ダゲスタン諸語 / コーカサス諸語 / ロシア / 語彙 / 語形変化 / 現地調査 / データベース |
研究概要 |
・アバール語のヒダス方言(ホトダ村方言を中心に)に関して音韻、語彙、語形および格配列、従属節の作り方等について調査・研究を行い、論文『アバール語ホトダ村方言のいくつかの特徴について』でホトダ村方言に関して、標準語と比較しながら、また、他のヒダス方言と比較しながら、調査・研究で明らかになった特徴を音声・音韻と形態・統語の両面に関してまとめた。音声・音韻の側面では、標準語では使われないがホトダ村方言では使われる音をリストアップするとともに、そうした音が使われている単語の範囲に関して他のヒダス方言とで違いがあることなどを示した。形態・統語の側面では、ホトダ村方言の名詞・代名詞と動詞の語形のパラダイムを示すとともに標準語ならびに他のヒダス方言との違いを示した。たとえば、標準語では代名詞は全て絶対格・能格型を示すのに対してヒダス方言全般では一部の代名詞が中立型になるのであるが、ホトダ村方言では標準語同様に全ての代名詞が絶対格・能格型であることや標準語で「〜の後で」を表現するには形容詞的分詞の一形式に副詞的な要素を加えるのが一般的であるが、ホトダ村方言では、そうした副詞的な要素を加えないことが多いことなどである。 ・ヒダス方言および標準語の動詞、形容詞、名詞の語彙表に関して、修正を行うとともに語彙の追加、新たな項目の追加を行った。また、ヒダス方言の電子テキストの修正をある程度行った。 ・ヒダス地方で話されているヒダス方言とマハチカラ市で話されているヒダス方言の違いについて調査・研究を行い、その結果として、いろいろな側面で多くのことが明らかになっているが、広範すぎて、まだ散発的なものの集まりであるので、今後、テーマを絞りながら調査・研究を続けていく。
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