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医療・福祉専門家によるカウンセリング場面の会話分析的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17720078
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 言語学
研究機関筑波大学

研究代表者

高木 智世  筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 講師 (00361296)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード会話分析 / 医療・福祉 / カウンセリング / 相互行為 / 診療記録 / 心と身体 / 聞き手の反応 / 制度性
研究概要

本研究は、カウンセリング場面において専門家とクライアントが互いの発話をどのように解釈し、その結果として相互行為の展開にどのような影響が現れるのかを解明することを目指している。特に、1)専門家がクライアント自身の体験や感情の語りについての解釈をどのように自分の発話に反映させ、そのことがその後の相互行為の展開をどのように方向付けるかを実証的に検証し、2)そうしたカウンセリングの協同構築という活動のうちに埋め込まれた様々なレベルの「制度性」を洗い出すこと、この2っを目的とする。本年度は、すでに収録している婦人科の医療的カウンセリング場面の分析、および、教育用ビデオ教材として収録された実際の心理面接場面の分析を中心に研究を進めた。前者については、専ら医療者のための記録として診療中に書き込まれるカルテなどの記録媒体が、注視や指差しなどの動作によって、患者の語りによって提供された情報を構造化し協同的に利用するための資源として相互行為の組織に組み込まれ、カウンセリング活動の展開に決定的な役割を果たしていることを明らかにした。また、患者の過去の拒食症の経験が、このカウンセリング場面に導入され、中心的なトピックとなり、最終的に、「心の問題」と現在の身体症状とが結び付けられていく過程を詳細に分析した。後者については、カウンセラーが、クライアントの語りの合間に、聞き手の反応として「うん」と「はい」を多用することに注目し、「はい」がどのような箇所で用いられているのかを相互行為の視点から明らかにした。年度後半には、助産院における新生児健診場面において、新生児の母親が助産師や医師に対して新生児の健康状態や育児について相談をする場面をビデオ収録した。現在このデータの整理・文字化・分析を進めている。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 相互行為を整序する手続きとしての受け手の反応:治療的面接場面で用いられる「はい」をめぐって2008

    • 著者名/発表者名
      高木智世
    • 雑誌名

      社会言語科学 10(2)

      ページ: 55-69

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 診療場面における相互行為の資源としてのカルテ2007

    • 著者名/発表者名
      高木智世
    • 学会等名
      EMCA研究大会
    • 発表場所
      明治学院大学
    • 年月日
      2007-09-29
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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