• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

日本の大学における剽窃についての談話分析的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17720085
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 言語学
研究機関大阪大学

研究代表者

佐藤 彰  大阪大学, 言語文化研究科, 助教授 (90312438)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2006年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード剽窃 / 引用 / 談話分析 / 大学
研究概要

本研究では,学問の世界における不正行為への日本社会の意識が高まる中,学問の府たる大学,中でも将来研究者を志す学生が多い研究大学において,学部学生が剽窃に関しこれまでどういう教育を受けてきたのか,どれほど正確に知っているのか,どのように考えているのかを明らかにし,それを受けて今後何をどう教えたらよいかについて考察した。その結果,日本人大学生のほとんどは入学以前に剽窃について学んだことがなく,剽窃に関する正確な知識に欠け,さらに剽窃に対して寛容であることがわかった。また,適切な教育の欠如のせいか,彼らは剽窃に対し自己流のさまざまな考えをもっており,加えて学習経験のある集団とない集団の間には,剽窃に関する正確な知識の有無や意識を身につけられるよう,日本の大学においてはライティングに関する手引書を推薦図書として紹介したり,ホームページを活用し自学自習をうながしたり,カリキュラムの中で剽窃および適切な引用に関するルールを学生に直接教えたりすることを提案した。また,剽窃は機械的に(文字通りコンピューター・ソフトウェアを使って)その有無が認められるものではなく,その判断は文脈および共同体に委ねられれるものであることから,剽窃を単に不心得な学生や研究者の問題というよりも,彼らの属する文化におけるテクストの関連性の問題としてとらえることの意義を指摘した。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 日本人大学生の剽窃に関する学習経験・知識・意識の研究2007

    • 著者名/発表者名
      佐藤 彰
    • 雑誌名

      言語文化研究 33号(印刷中)

      ページ: 35-55

    • NAID

      40016613120

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi