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音声コーパスを用いた対話と独話の比較-韻律的・統語的特徴に着目して-

研究課題

研究課題/領域番号 17720097
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 言語学
研究機関独立行政法人国立国語研究所

研究代表者

小磯 花絵  独立行政法人国立国語研究所, 研究開発部門, 研究員 (30312200)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード談話分析 / 音声学 / コーパス言語学 / 韻律的特徴 / 統語的特徴 / 対話 / 独話 / 音声コーパス / 自発音声 / 韻律 / 統語
研究概要

本研究の目的は,『日本語話し言葉コーパス』に基いて対話と独話の比較を行ない,両者の類似点・相異点を定量的に解明することである。対話と独話の違いを明らかにするために,主に統語特徴によって定義される文単位と,韻律特徴を取り上げ,対話と独話の比較を行なった。その結果,両者の発話スタイルの違いとして次のことが明らかになった。
(1)対話では少数の節によって構成される短い文が多い,
(2)改まり度の低い場面での独話は,明示的な文末表現を置かずに複数の節をつなげた長い文が発話されることが少なからずある,
(3)ただし文の終わりらしさの度合いの強い音調や文末に相当する強い韻律境界が他より多く見られる。つまり頻繁に統語的に文末表現を置かないで発話する場合,そのかわりに韻律によって文末に相当する強い意味上の区切りが置かれやすい,
(4)改まり度の高い場面の独話は,対話と同様,極端に長い文はあまり発話されず,また韻律によって文末に相当する区切りを置く話し方も頻繁には選択されない。
(1),(4)については分析対象とした6名の話者に共通して見られたが,(2),(3)については約半数の話者にのみ見られた。この結果は統語特徴のかわりに韻律特徴で区切りを置く話し方を頻繁に用いるか否かには個人差があることを意味する。またこの種の話し方をする話者であっても,改まり度の高い場面では抑制されることから,この話し方はくだけた印象を聞き手に与えることが考えられる。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 『日本語話し言葉コーパス』を用いた対話と独話の比較-統語的特徴に着目して-2006

    • 著者名/発表者名
      小磯 花絵
    • 雑誌名

      社会言語科学会第18回大会発表論文集

      ページ: 208-211

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 『日本語話し言葉コーパス』を用いた対話と独話の比較-韻律的特徴に着目して-2006

    • 著者名/発表者名
      小磯花絵
    • 雑誌名

      社会言語科学会第17回大会発表論文集

      ページ: 190-193

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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