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英語の構文カテゴリーと事態認識に関する認知言語学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17720113
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 英語学
研究機関金沢大学

研究代表者

堀田 優子  金沢大学, 文学部, 准教授 (90303247)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード英語 / 認知言語学 / 使用基盤モデル / 構文カテゴリー / Usage-based model / カテゴリー / 同族目的語構文 / 軽動詞構文
研究概要

本研究は、英語の同族目的語構文と軽動詞構文(have/take a V構文など)をとり上げ、コーパスデータを基に、各構文のプロトタイプやスキーマを規定し、その中心的用法から拡張例までを含む構文カテゴリーの内部構造、及び、カテゴリー拡張と文脈や出現頻度との関連を捉えることを目指した。
まず、2つの大規模コーパスBritish National Corpus(約1億語)とWord Banks(約5,600万語)、及びWeb検索により、各構文の用例を収集し、各構文に現れる動詞や名詞の使用頻度を集計した。また、研究対象とする構文の類例や、頻出する動詞や名詞などが用いられる他の構文などのデータも抽出・整理し、適宜インフォーマントにその容認性などについて確認した。
次に、各構文内のカテゴリーに関しては、認知文法で提唱されている「動的使用基盤モデル(dynamicusage-based model)」の考え方に基づき、これまで収集した周辺的(非典型的)な用例も含む動的なカテゴリー構造を提案し、さらに、形式が似ている構文カテゴリーどうしの関連性についても、データをもとに検証した。例えば、同族目的語構文の場合、コーパスデータの集計結果から、動詞dieがよく用いられていることが分かる。しかし、dieの同族目的語構文は、その意味的・統語的特異性によりプロトタイプとみなすことはできない。そのため出現頻度とプロトタイプ規定との間に「ずれ」がみられることになるが、動詞dieの使用頻度が高いために、[DIE a〜DEATH]という構文スキーマが確立し、生産性を高めている結果につながっているということが、コーパスデータから裏付けられる。また、使用頻度の高い動詞においては、その類例の数も多いという結果が得られた。具体性のどのレベルでスキーマが確立するかによって、表現のバリエーションが広がる可能性も変わるという実態を数の上でもつかむことができた点は意義があると思われる。
各構文レベルでのカテゴリー、及び構文間のカテゴリー関係を視野に入れた本研究の成果については、現在論文という形でそのまとめの最終段階に入っており、学術誌へ投稿予定である。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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