研究課題/領域番号 |
17720114
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
田村 幸誠 滋賀大学, 教育学部, 准教授 (30397517)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2007年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 自動詞 / 移動構文 / 音放出動詞 / モダリティ / 様態 / 自動詞文 / 移動 / 他動性 / sound-emission verbs / transitivity / Eskimo / motion verbs |
研究概要 |
今年度は3年間の研究成果を発表すべく、認知言語学において最も大きな学会である国際認知言語学会の研究発表に応募し、審査の結果、発表することが許された(10th International Cognitive Linguistics Conference at Jagiellonian University; July l5th to 20th;Conference Handbook pp.262-3)。内容は自動詞移動構文において主要動詞にはどのような事態要素(様態、音など)が編入可能かを英語、日本語、エスキモー語、タイ語などのデータを比較し、その類型論的な「容易さ」を議論したものである。最終的には11言語のデータに基づいて意味地図によるスケール化を提案した。また、その意味地図を発展させる目的で行った研究をMonash大学の言語学コロキュアムで発表した(March 18th, Linguistics Department of Monash University)。内容は、特に英語、エスキモー語、日本語を比較するもので、音というモダリティの動詞化の類型論的差異について議論した。これらの国際学会の発表の元になった研究の一部が、日本認知言語学会論文集7に掲載されている:「移動自動詞構文に関する一考察:音放出動詞を中心に」(pp.620-623)。Monash大学での研究発表は国際認知言語学会での発表がきっかけで招待されたものであり、研究代表者の研究経歴のなかで非常に大きな成果の一つとなった。この3年間の研究は、研究自体はまだおおまかで未完成なものであるが、非常に興味深い事実を含んでいるものであると判断できる。このような研究費を交付していただいたおかげで多くの言語の調査、及び海外発表をすることができた。心から感謝申し上げたい。
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