研究課題/領域番号 |
17720130
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 福岡女学院大学 |
研究代表者 |
柴田 あづさ 福岡女学院大学, 人文学部, 非常勤講師 (40399209)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | ブラジル日系社会 / 日本語教育 / 継承語 / 家族構成 / 出自 / 居住地 / 差異 / 年少者 |
研究概要 |
本研究は、ブラジル日系社会に於いてこれまで曖昧にされてきた日本語教育の継承状況の実態を、日本人移住の歴史を顧み、地域性を考慮した上で調査と分析を試みることを目的に実施しているものである。平成19年度は、8月中旬より約1ヶ月間現地へ赴き、主に以下二つの調査活動を行った。 まず、日系家族へのインタビュー調査である。生活言語が日本語から現地語のポルトガル語にほぼ完全にシフトしてしまった4家族を対象に、移住者である祖父母からその子弟、孫までの人々に家族の歴史や現在の生活状況について聞き、日本語使用やこの学習についての意見や考えを求めた。 次に、日系団体下の6つの日本語学校に於ける調査活動である。平成19年度は、サンパウロ州郊外にある日系の私立小中校や、同州奥地にある戦前から多くの日本移民が入植した町の日本語学校、日系人口の少ないリオグランジドスール州とバイーア州の都市部及び移住地にある学校へ赴いた。そして、日本語の教授方法の現状と課題や、地域日系人たちが一丸になって取り組んだ学校作りの経緯、日系人口の少ない大都市の日本語学校に於ける教育環境の変化の状況等が明らかになった。 この他に、ドイツ系移民によって創設された私立学校へも訪問し、さらにサンパウロ人文科学研究所及びブラジル日本語センターでの関係者との懇談、文献探し等も行った。 平成17年度から実施してきた本研究では、「居住地」と「出自」という2つの視点からブラジル日系人の目本語の継承状況の解明を試みてきたが、今後はここで明らかになった事柄をいくつかの論文としてまとめ、ブラジルに限らない世界中の日系社会で繰り広げられている日本語教育全般に役立ててもらえればと思う。
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