研究課題/領域番号 |
17720140
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
保田 幸子 早稲田大, 国際教養学術院, 助手 (60386703)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | argumentative writing / contrastive rhetoric / Toulmin's model of argument / warrant / Japanese ESL students / writing process / second language writing / ESL writing |
研究概要 |
平成17年度は、英語による論証文に焦点を当て、学習者が論証文作成過程にいて、どのような問題に直面しているかについて分析した。分析には、Toulmin's model of argumentを使用し、学習者が書いた論証文を以下の五つの要因から評価し、弱点は主にどこにあるのかを調査した。(1)claim(主張);(2)reason(理由);(3)warrant(根拠、理由の裏づけ);(4)development(展開);(5)language(言語)である。 分析の結果、明らかになったことは以下の通りである。学習者が論証文の中で最も難しいと感じている点、また、最も弱いと評価された要因は、「根拠、理由の裏づけ(warrant)」である。つまり、多くの学習者は、主張をしてその理由を述べることは(claim→reason)は比較的容易にできるが、その埋由を裏付ける十分な根拠を示すことができない。この裏づけの欠落により、全体の展開(development)が、論理を欠いたものになってしまう。 今後、日本人に向けた論証文指導においては、この「根拠、裏づけ」の方法を具体例などを示しながら十分に指導する必要がある。根拠や裏づけは、自身の主張をサポートする上で最も重要になる部分である。裏づけの力をしっかりと身につけることができれば、それは様々な情報があふれる昨今において自身の研究に必要なデータを収集できる力(information literacy)につながるであろうし、広く、論理的思考能力を育成することにもつながるはずである。
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