研究課題/領域番号 |
17720141
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
松村 省一 龍谷大学, 国際文化学部, 准教授 (90331131)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 語用力 / テストの妥当性 / 主観性 / 英語学習者 / 日本語母語話者 / 第2言語習得理論 / 中間言語の語用論 / テスト開発 / 留学 |
研究概要 |
本研究の目的は、英語学習者の語用力レベルを測定するためのテスト開発であった。これまで日本語母語話者の英語力を測るテストは、TOEFL、TOEIC、英検が中心的役割を担ってきたが、テスティング分野の研究者の多くが指摘するように、それらの標準テストでは外国語学習者の文法力を測ることはできても語用力を測ることはできない。語用力測定テストを試験的に実施してみて明らかになったことは、学習者(回答者)の主観性(learner subjectivity)が、回答に大きく影響するということである。具体例を挙げると、学習者は、ネイティブスピーカーが使う表現やストラテジーを使ってコミュニケーションをとりたいと常に考えているわけではなく、場面や状況によっては、日本人としてのアイデンティティーを維持する目的で、日本語を直訳しただけの表現や日本語母語話者特有のストラテジーをあえて使うこともある。この点を考慮すれば、ネイティブスピーカーが使う表現をあえて選ばなかった回答を単純な誤りとする解釈は妥当性に欠ける。したがって、学習者の語用力をより正確に測定するためには、学習者が持つ語用についての「知識」と「好み」の交互作用を明らかにしなければならない。そこで、英語学習者(日本語母語話者)425名を対象に、「知識」の測定に焦点化したテストと「好み」の測定に焦点化したアンケートをそれぞれ実施し、テスト項目の妥当性についてデータを収集し分析した。結果は、The 9th International Conference of the Association for Language Awarenessにおいて、「Pragmatic awareness:An inquiry into the interaction of knowledge and preference」と題し発表した。
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