研究課題/領域番号 |
17720147
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
史学一般
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研究機関 | 国際日本文化研究センター |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 日本関係図書 / 日本観 / 江戸時代 / デ・フリース / カロン / モンターヌス / ケンペル / シーボルト |
研究概要 |
平成17年には、オランダで出版された日本関係図書について、国際日本文化研究センター、京都外国語大学、アムステルダム大学で書誌調査を行った上でチェックリストを作成し、資料収集を行なった。このリストに日本についてのみ著された専門図書だけでなく、日本について何らかの記述があり、かつよく読まれていた流行著作や百科事典なども含んだ。 そのリストの中から17〜19世紀オランダにおいて日本観の形成に特に重要な役割を果たした日本関係図書(カロン、モンターヌス、ケンペル、ツュンベリー、シーボルト)を選定し、それらの図書の成立や性質を分析し、その成果を「オランダ商館型日本観と鎖国」の題で国際日本文化研究センター国際研究集会「旅と日本「発見」-移動と交通の文化形成力」で発表した。 次に、日本について多くの著述を含んでいる17世紀の流行作家デ・フリースの『東西インド奇事詳解』を取り上げ、その書誌、性質、普及、時代背景、著者の伝記、出版事情を研究分析した上で、日本関係記述を抄訳し、各記述についてその典拠を同定し、17世紀オランダに普及した日本情報の典拠、内容および普及の仕方を解明した。従来の研究では、17世紀後半には日本に関する情報は枯渇状態にあったとされてきたが、本研究によって、当該期のオランダにおいて日本について多彩な情報が紹介され、日本に対する関心が強く存在し続けたことが明らかとなった。研究成果は『17世紀オランダに普及した日本情報』の研究報告書(188頁)で発表した。
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