研究課題/領域番号 |
17720176
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 駒澤大学 |
研究代表者 |
杉山 清彦 駒澤大学, 文学部, 講師 (80379213)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 大清帝国(清朝) / 中央ユーラシア / 八旗制 / 満洲(マンジュ) / 女真(ジュシエン) / ヌルハチ / 王公 / 近世 / 女真 / 満州 / ホンタイジ |
研究概要 |
本研究は、一般に「最後の中華王朝」もしくは「満洲人による異民族王朝」として、伝統中国の文脈か征服王朝の文脈で捉えられるに終始してきた大清帝国を、中央ユーラシア世界の国家パターンの一類型として捉え直し、実証・理論両面でその統治機構・支配構造を解明するとともに、帝国統治構造モデルをあわせ提示することを目的とするものである。最終年度である本年度は、これまで2年間の研究成果を承けて、その整理と公表に重点を置いて活動を展開した。 その成果は、以下のように要約される。大清帝国は、支配層に注目してみたとき、漢人とは異なる習俗・文化をもつツングース系満洲人が、生業は異なるものの文化的に親和性をもつモンゴル人と連合して建設・支配したユーラシアの帝国であるということができる。その中核をなしたのが、清一代を通じて満洲人の軍事=行政組織であった八旗制であり、その組織は、帝室アイシン=ギョロ氏のみから分封された旗王とその家臣・領民たる旗人との間の主従関係を基本としつつ、あらゆる成員を階層組織に編成するという厳格な原則と、出自・来歴を問わず編入・戦力化するという柔軟な運用とを特徴としていた。さらに帝国全体に視野を拡げれば、王公とその属下を一つのユニットとし、これが皇帝に臣従・連合するというあり方は、漢地の漢人社会を除いてむしろ普遍的であった。帝国は一面において、自己の家臣・領民を率いる首長たちそれぞれが皇帝と主従関係を結び、爵制秩序のもと序列化されて連合したものとして描き出すことができる。この多様な地域・集団を統合する皇帝は、中華皇帝・大ハーン・転輪聖王などそれぞれに対応する君主としての位置づけを有して君臨していた。 以上の成果を、前史たる14〜15世紀から18世紀まで、また内陸のみならず海域世界までも視野に収めて、別記の諸論考および学会発表の形で公表し、成果還元・問題提起を行なった。
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