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ヒスイ製品の実験加工痕分析と生産工程のモデル化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17720199
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 考古学
研究機関富山大学

研究代表者

高橋 浩二  富山大学, 人文学部, 准教授 (10322108)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード考古学 / ヒスイ / 実験考古学 / 加工痕分析 / 製作技術 / 縄文から古墳時代 / 勾玉 / 金属顕微鏡 / 生産工程
研究概要

前年度から引き続きヒスイの穿孔実験と遺跡出土ヒスイ製品に関する調査を実施した。ヒスイの穿孔では、舞錐法に加えて、竹管と銅管の穿孔具による弓錐法を用いた比較実験を行ったところ、およそ3.5時間(銅管)〜6時間(竹管)で深さ0.5cmの穿孔が可能な舞錐法に対して、弓錐法ではそれぞれ約6倍の時間を要すると考えられること、また銅管と比較して竹管の穿孔具では穿孔に約1.7倍の時間を要するが、穿孔具の先端に触材(実験では海砂と金剛砂を使用)が定着しさえすれば竹管でも効率的な穿孔が可能であるという結果を得た。加えて、技術的専門性が高いとされる穿孔過程に関しては、穿孔前の下孔作出と穿孔具軸心の垂直維持が重要であるということがあらためて明らかになった。なお、熟練度によっても穿孔の効率が異なるため、今後さらにデータを蓄積する必要がある。
次に、弥生から古墳時代のヒスイ勾玉を中心にして資料の観察を行った。古墳前期以前のものは擦切技法を用いることによって、緑色半透明な色質の部位を効率的に取り出して勾玉を作出するのに対して、古墳中期以降のものは白色不透明化の傾向にあり、擦切技法は急激に衰退していったものと考えられる。また、韓国(新羅)出土のヒスイ勾玉については、新しいものほど白色化の傾向にあり、日本列島における変化との対応関係から、段階的に流通していった可能性が高いという見通しが得られた。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 北陸のヒスイ玉生産2005

    • 著者名/発表者名
      高橋 浩二
    • 雑誌名

      ヒスイ文化フォーラム2005 神秘の勾玉-弥生・古墳時代の翡翠文化-

      ページ: 10-15

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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