研究課題/領域番号 |
17720201
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
三吉 秀充 愛媛大学, 法文学部, 助手 (50284386)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 須恵器 / 受容 |
研究概要 |
本年は、1.初期須恵器地名表の作成・出土状況の分析、2.初期須恵器の資料調査・分析、3.自然科学的分析の3点から研究を進めた。 1では、昨年度作成した初期須恵器地名表に新資料を追加しながら作成を進めた。また地名表作成と同時に、特徴的な遺跡や出土遺物については、詳細な分析・検討を行いながら、研究を進めた。 2では、昨年度初期須恵器の受容検討のモデルケースとして検討・分析を行った西部瀬戸内地域・宇和海沿岸地域との対比という形で研究を進めた。特に周防灘沿岸地域・中部瀬戸内地域を対象として、初期須恵器窯跡出土須恵器、消費地遺跡出土須恵器の資料調査や須恵器出土遺跡の現地踏査を重ねながら、須恵器受容形態の分析・検討を行った。その結果、同じ瀬戸内海沿岸地域においても、各地域に特徴的な受容形態、地域を越えて共通して見られる受容形態が存在することを解明することができた。 3では、昨年度実施した西部瀬戸内地域に所在する市場南組窯出土須恵器の胎土に関する考古学的分析・自然科学的分析を踏まえて、他地域資料との比較・分析を行った。対象資料は、中部瀬戸内地域に所在する須恵器窯出土の須恵器であり、考古学的分析・自然科学的分析を実施した。分析の結果、各窯資料は、窯周辺の地質構造と密接な関係が見られることが明らかとなった。 以上の1〜3の各研究の成果および昨年度の研究成果を踏まえて、日本列島における須恵器の受容形態に関して、各地域の地理的環境・歴史的背景を踏まえて分析を行い、本研究の総括を行った。
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