研究課題/領域番号 |
17730115
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
西谷 真規子 (西山 真規子) 神戸大学, 国際協力研究科, 准教授 (30302657)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 規範カスケード / 評判政治 / 対人地雷禁止条約 / トランスナショナル社会運動 / アメリカ政治 / モメンタム |
研究概要 |
プロジェクトの最終年度にあたる本年は、研究の総括とその公開、および、本プロジェクトの成果から派生する今後の研究の土台づくりに精力を傾けた。まずは、昨年度末の海外調査を生かして、アメリカにおける対人地雷禁止キャンペーンがどのような働きをしたか、それがどのような国際的インパクトをもったのかについて明らかにする事例研究を行った。アメリカではトランスナショナル政治が必ずしも有効に機能しなかったにもかかわらず、国際的な趨勢によってその外交力が規制されることになったというこの事例研究をとおして、国際NGOなどの主導者側だけに着目するのではない、より視野の広い理論枠組みを発展させることができた。これにより、規範カスケード・評判政治・トランスナショナル政治の三本柱によって統合的に説明される、国際規範発展の理論モデルが完成したといえよう。この成果は10月に福岡で開催された日本国際政治学会で発表され、好意的な評価を受けた。また、事例研究に重きを置いた論文(「規範カスケードにおける評判政治(中の四)」)を、11月に『国際協力論集』に発表した。さらに、本プロジェクトを通じて得られた理論モデルを包括的かっコンパクトにまとめた論文(「グローバル規範形成のトランスナショナル-国際政治」)は、2008年3月に公刊される予定であったが、刊行スケジュールの遅れにより、2008年4月に刊行される運びとなった。なお、期間中、海外の関係者と会談し、研究成果内容についてのコメントをもらったり、英語での成果発表の方法について議論したりした。また、本研究成果の単行本化に向けて、事実関係の確認などの必要とされるさらなる調査も海外出張中に行い、有意義な結果を得た。
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