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経済外交の側面から見た1990年代の中国対外政策の構造と実践に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17730124
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 国際関係論
研究機関富山商船高等専門学校

研究代表者

海老原 毅  富山商船高等専門学校, 国際流通学科, 講師 (80342484)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード政治学 / 国際関係論 / 対外政策 / 中国外交 / 経済外交
研究概要

2年間実施した本研究では、まず関連する先行研究を収集し、経済外交の概念について整理を行った。欧米での研究の中に経済外交やそれに類似する概念を提起しているものが比較的多く見られる。経済外交の概念は(1)経済的手段を用いる外交、(2)経済的目的のために行う外交、(3)経済的手段を用いて経済的目的のために行う外交、という見方に大きく分けられる。中国の研究者や外交関係者の問にもこれらの見方が存在することを聞き取りで確認した。これについて、「外交」を狭義で捉えれば外交部門が行う政策に限られるが、広義に「対外政策」と捉えれば、対外経済政策も経済外交と見なすことができる。
また、中国対外政策の構造について、政策決定過程や政府機構の観点から分析を行った。中国の政府機構においては、伝統的な慣習や明文化された機能によって明確な分業体制が見られる。対外政策では対象とする領域が対外政治関係と対外経済関係に区分され、担当部門が明確にされている。具体的に言えば、国務院(中央政府)において前者は外交部であり、後者は対外貿易経済合作部(2003年以降、商務部)である。実際の政策決定時には、国務院総理による最終決定があり、また高度な方針・路線については共産党指導部で決定が行われる。これらに関する資料収集と聞き取り結果をまとめて、対外経済部門の組織と役割について、現在論文を執筆している。
さらに、中国対外政策の実践については、事例として中国のWTO加盟をめぐる二国間交渉を取り上げた。対外貿易や外資導入の発展をいっそう重視するようになった中国にとって、貿易の国際的枠組に参入することが経済的利益にっながる。よって、WTO加盟交渉は経済外交の側面から見ることができる。この事例では、対外貿易経済合作部が主管部門として主導的な役割を果たしたことが確認された。これを事例として実施組織に焦点を当てた研究論文を発表した。本研究は、他時期の事例との比較・対照によって、中国対外政策の変化や継続を分析することにつながると考えられる。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 「経済外交」の側面から見た中国対外政策の実施組織の分析-中国のWTO加盟に関する日中二国間協議を事例として-2006

    • 著者名/発表者名
      海老原 毅
    • 雑誌名

      富山商船高等専門学校研究集録 第39号

      ページ: 37-46

    • NAID

      110006199589

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 「経済外交」の側面から見た中国対外政策の実施組織の分析-中国のWTO加盟に関する日中二国間協議を事例として-2006

    • 著者名/発表者名
      海老原 毅
    • 雑誌名

      富山商船高等専門学校研究集録 第39号(※掲載予定)(未定)

    • NAID

      110006199589

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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