研究課題/領域番号 |
17730196
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
CARLOS M.R.D. (M・R・D Carlos) 龍谷大学, 国際文化学部, 准教授 (90335414)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 日比経済連携協定(日比EPA) / フィリピン人介護労働者 / 介護労働市場 / 外国人賃金差別 / 高齢社会日本 / 在日フィリピン人 / 移民政策 / 外国人介護労働者受け入れ / 外国人労働者 / 介護労働者 / フィリピン / 高齢社会 |
研究概要 |
本研究の目的は、高齢社会日本の介護労働市場におけるフィリピン人介護労働者の活躍を調べるものであり、その2つの側面、(1)日比経済連携協定(日比EPA)下のフィリピン人介護労働者の受け入れと、(2)在日フィリピン人の介護労働者としての養成・雇用の可能性について調査し、日本が導入できる対策・政策を提言した。現在、目比EPAの交渉が難航しており、フィリピン人介護労働者の来日が実現できないままである。参考として、アメリカ、シンガポールのケースを調べ、その現状や受け入れ制度、これらの問題点について整理し、日本の政策作りへのインプリケーションを検討した。特に、実証分析や現地調査の結果、アメリカやシンガポールでは、外国人介護労働者への賃金差別が起きていることが分かった。日本の労働市場はもちろんアメリカ・シンガポールのそれと異なる点があるので完全に比較出来ないが、日比EPAの下では「同等な賃金」が条件だとしても、日本ではこれが守れない可能性は高い。また、フィリピンの看護・介護学校の学生を対象に意識調査を行い、そのデータを用いてEPAの問題点を指摘した。(2)については、在日フィリピン人が安定した介護労働力の供給源になりうるのか、彼(女)らを養成・雇用する時どのような課題があるのか、そして、介護労働市場への参入が彼(女)らの経済的・社会的位置にどのような影響をもたらすのかという3つの検討課題を中心に調べた。最後に、フィリピンにも焦点を当て、フィリピン人介護労働者は日比EPAの下で日本を行き先として選ぶのか、介護労働者の海外流出がフィリピン国内の医療サービスにどのような影響があるのかを調べ、研究成果を論文や口頭発表としてまとめた。
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