研究課題/領域番号 |
17730224
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
桑嶋 健一 筑波大学, 大学院・ビジネス科学研究科, 准教授 (50313086)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 機能性化学 / 製品開発 / 事業戦略 / 新規事業開発 / 組織能力 |
研究概要 |
本研究は、近年、日本が国際競争力を発揮している「機能性化学」と呼ばれる製品群を分析対象として、日本企業が競争優位を発揮している背景・要因を実証的に明らかにすることを目的としている。機能性化学企業の競争優位に影響を及ぼす背景・要因としては、(1) 歴史的経緯(ファースト・ムーバー・アドバンテージ等)が大きく影響を与えているケースと、(2) 製品開発における組織能力やマネジメントが効いているケースとがあると推測される。したがって本研究では、「事業レベル」と「製品開発プロジェクト・レベル」の2つの視点から分析を進めている。 3年目の19年度は、(1) については、昨年度に引き続き、現在、機能性化学企業として活躍している数社に対して、石油・石炭化学等の本業から機能性化学へと事業を展開してきた経緯についてヒアリング調査を行った。調査事例の1つについては、『赤門マネジメントレビュー』誌へ投稿し、掲載された。(2) については、先行企業が存在する市場に後発として参入した企業が、差別化で成功した例を対象として事例分析を行い、ディスカッション・ペーパーにまとめた。近日中に学術雑誌に投稿の予定である。 以上の2つの視点から分析を進めた結果、日本の機能性化学企業の競争優位の源泉となっている製品開発マネジメントや新規事業開発戦略がある程度明らかにされた。本研究のアプローチである詳細な事例ベースの分析は時間が掛かる。今後はさらに調査対象を増やし、事例横断的な分析や発見事実の一般化が課題である。
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