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PC企業の製品開発におけるモジュラーバリューの獲得戦略とマネジメント

研究課題

研究課題/領域番号 17730234
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 経営学
研究機関神戸大学

研究代表者

上野 正樹  神戸大学, 経済経営研究所, 講師 (90379462)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード製品開発 / 技術マネジメント / 経営戦略
研究概要

研究の目的は、自社単独では製品を開発できない競争環境において、モジュール技術を外部から結集する戦略とマネジメントを明らかにすることである。近年普及の進んでいる情報家電分野もモジュール化の特質があることがわかってきた。しかし、日本企業は優れた製品開発の実施にもかかわらず、収益性と競争力に問題があることが指摘されている。本研究はこうした課題を念頭におき、モジュラー型製品分野における戦略とマネジメントを明らかにする。
本年度は、中国企業(LENOVOおよびTONGFUNG)および日本企業(PANASONIC)への訪問調査を実施した。また昨年度に引き続き、製品データベースの作成、市場成果データ(1994年〜2006年の主要PC企業16社の出荷台数・売上高)の収集に取り組んだ。訪問調査およびデータ解析の結果、次の4点が明らかになった。
モジュール技術の結集において、第1に、モジュール技術の迅速なアップグレードを進める戦略がある。これはグローバルな調達体制を持つ米国企業が得意とし、直販において最新部品を選択できるDELLがその典型である。第2に、モジュール技術の標準的な組み合わせ方の上に、独自の組み合わせ方を合成する戦略である。これはPANASONICやSONYのように、システムとしては業界標準規格に沿っているが独白コンセプト(システムの堅牢性ユーザビリティなど)をシステムに合わせ込んだ製品の開発を行うものである。第3に、前述2戦略は異なる組織能力をベースにしており、2戦略を同時追求する企業のパフォーマンスが低いことである。これは比較的自社開発力をもつ日本企業が陥りがちな罠である。第4に、モジュール化の進む製品分野で競争する日本企業への示唆として、上記第2の戦略が有効だということである。日本企業の得意とするモノ造りの力が活かされ、高付加価値製品の開発につながるからである。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] モジュラー型アーキテクチャにおける製品戦略2006

    • 著者名/発表者名
      上野正樹
    • 雑誌名

      2006年度組織学会研究発表大会報告要旨集

      ページ: 265-268

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] モジュラー型製品の二面性:PC産業における製品差異化の戦略2006

    • 著者名/発表者名
      上野正樹
    • 雑誌名

      一橋ビジネスレビュー 53・4

      ページ: 52-65

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 中国企業の情報家電における競争力:モジュラー型製品開発における組み合わせ能力の限界2005

    • 著者名/発表者名
      延岡健太郎, 上野正樹
    • 雑誌名

      国民経済雑誌 191・4

      ページ: 35-51

    • NAID

      110001147893

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] モジュラー型製品開発の本質2005

    • 著者名/発表者名
      上野正樹
    • 雑誌名

      2005年組織学会研究発表大会報告要旨集

      ページ: 294-300

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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