研究課題/領域番号 |
17730235
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 東北学院大学 (2007) 広島大学 (2005-2006) |
研究代表者 |
目代 武史 東北学院大学, 経済学部, 准教授 (40346474)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2007年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 設計構造行列 / 製品アーキテクチャ / モジュール / 自動車産業 / 製品開発 / Design Structure Matrix / モジュール化 / 製品開発マネジメント / 自動車部品 |
研究概要 |
本年度は、国際比較の観点から、自動車モジュール部品のアーキテクチャ特性の分析を行った。自動車業界においても、1990年代半ばから欧州メーカーを中心として、部品のモジュール化が進められていったが、これは生産プロセスのモジュラー化を契機としたものであり、PC業界におけるような製品設計のモジュラー化とは一線を画すものであった。 本年は、製品設計のアーキテクチャと生産プロセスのアーキテクチャの関係性に注目し、主に欧州メーカーによるモジュール戦略の分析を進めていった。その結果、単に部品の集積度を高めたサブアッセンブル型モジュール化では十分なコストメリットが生じず、逆にサプライヤーパーク建設に関わる設備投資費の増大やサプライヤーとの取引関係の硬直化などでメリットが生じていることが明らかになった。この成果は、「欧州自動車産業におけるモジュール生産方式の発展」『東北学院大学経済学論集』第165号、「自動車産業におけるモジュール戦略の成果と課題-欧米を中心とした比較研究」『赤門マネジメント・レビュー』6(12)などで公開した。 しかしながら、当初の目的であった、設計構造行列(DSM)を用いたモジュール部品の製品アーキテクチャ特性の分析は、部分的にしか進まず、研究成果を公表できるまでに至らなかった。また、自動車モジュールの設計構造と生産プロセスとの間の関係を定性的に分析する中で、設計構造行列分析と生産プロセス分析とを対応付ける必要性を強く認識した。設計構造行列を製品アーキテクチャの測定ツールにとどめず、さらに適用可能性を広めるためにも、今後の重要な研究課題である。
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