研究課題/領域番号 |
17730237
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 高崎経済大学 |
研究代表者 |
関根 雅則 高崎経済大学, 経済学部, 助教授 (20295439)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 産業集積 / インキュベータ / ミニクラスター / ベンチャービジネス / 社会科学系大学・学部 |
研究概要 |
産業集積には、域内の企業にプラスの影響を及ぼす様々な機能が存在する。その機能とは、(1)取引コスト低減機能、(2)分業による経営資源補完機能、(3)シナジー創出機能、(4)情報伝達促進機能、(4)ステークホルダー誘引機能、(5)企業間競争促進機能などである。以上のような機能を有した産業集積の形成・維持・発展には、コアとなる機関が必要である。そこで、本研究において注目したのが、社会科学系の大学・学部とビジネス・インキュベータである。特に、ビジネス・インキュベータは産業集積の形成において重要な役割を担う。つまり、ビジネス・インキュベータは、創業を予定している企業家や創業間もない企業が複数入居することにより、その枠内において上述した産業集積の機能を実現しうる。これはビジネス・インキュベータ内においてミニクラスターが形成されることを意味する。ミニクラスターとしてのビジネス・インキュベータが、その周辺地域に数多くの卒業企業を輩出すれば、それが産業集積の形成に繋がると考えられる。 以上のような観点から、今年度は、ビジネス・インキュベータに関わる文献を調査すると同時に、ビジネス・インキュベータの実状を把握するために、「ジェトロ バイオリンク フォーラム 2006」に参加した。また、アメリカ・イリノイ州エバンストン市にあるTechnology Innovation Center (TIC) へ赴き、その事業内容を調査した。さらに、産業集積の形成に有効なビジネス・インキュベータの役割の体系化を試みた。結果として、周辺地域に産業集積を形成しうるビジネス・インキュベータは、ミニクラスターとして上述した機能を有していることがわかった。また、ビジネス・インキュベータがミニクラスターとして上述した機能を発揮するためには、インキュベーションマネージャーの役割が重要であることがわかった。
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