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保険金詐欺の経済分析-「契約内容登録制度」にかかる問題を中心として-

研究課題

研究課題/領域番号 17730263
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 商学
研究機関長崎大学

研究代表者

大倉 真人  長崎大学, 経済学部, 准教授 (50346904)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2007年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード保険金詐欺 / 保険犯罪 / 情報の非対称性 / コーペティション
研究概要

本研究にかかる実績の概要については、以下のとおりである。
伝統的に、個人の資質やモラルの問題とされてきた保険金詐欺(あるいは保険犯罪)であるが、本研究では、これを一般的な経済分析、特に情報の経済学やゲーム理論による分析、によって明らかにした点において新規性を有しているといえる。
保険販売量や保険料水準などの面ではライバルと競争している各保険会社も、保険金詐欺の抑止のためには協調的に行動する可能性がある(例えば全社共通の情報登録システムなど)。
このような協調と競争とが同時に混在している状況を「コーペティション」と呼ぶが、言うまでもなくコーペティションは無条件的に成立するものでない。
そこで本研究では、保険金詐欺抑止にかかるコーペティションが自発的に生じるか否か、もし生じないとすればどのようにすればコーペティションが実現するのかについて、以下のような3段階ゲームを用いた考察を行った。
まず第1ステージでは、保険金詐欺にかかる情報をライバルに開示するかどうかを意思決定する。その後第2ステージでは、保険金詐欺防止のために書類検査等を行う職員の雇用数を決める。さらに第3ステージでは、保険の販売量競争を行う。
そしてモデル分析の結果、コーペティションは自発的に生じないこと、そして自発的に生じた結果は、いわゆる「囚人のジレンマ」状態にあり全保険会社にとって望ましくないこと、さらにはコーペテシションの実現のためには、各保険会社をコーディネートするための機関や制度の存在が必須であることが確認された。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Coopetitive Strategies on Japanese Insurance Fraud Problem2006

    • 著者名/発表者名
      大倉 真人
    • 雑誌名

      Discussion Paper, Faculty of Economics, Nagasaki University 2006-3

      ページ: 1-19

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] Co-opetition Strategy: Theory, Experiments and Cases (Chapter 11 "Coopetitive Strategies on Japanese Insurance Fraud Problem"を担当)(2008年10月出版予定)2008

    • 著者名/発表者名
      Okura Mahito (Giovanni Battista Dagnino and Elena Rocco編)
    • 総ページ数
      288
    • 出版者
      Routledge (London)
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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