研究課題/領域番号 |
17730305
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
倉島 哲 京大, 人文科学研究所, 助手 (70378884)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 身体技法 / 実践 / 武術 / 認識論 / わざ言語 / ハビトゥス |
研究概要 |
本研究の目的は、一般的には非言語的なものと考えられている身体技法の習得過程において、言語の使用がどのような役割を果たすかを明らかにすることである。その準備として、私は平成16年度までに京都市に所在する武術教室S流の参与観察を5年間にわたって(平成11年5月〜平成16年10月)行い、身体技法の習得過程において言語が一定の役割を果たすことを明らかにした。平成17年度は、これまで行ってきた日本の太極拳教室の追加調査を行いつつ、その成果を取りまとめることで、英文と仏文の報告書を作成し、これをアジア・ネットワークの第二回国際会議(パリ開催)にて報告した。さらに、英国はマンチェスターにおける2カ所の太極拳教室の参与観察を2ヶ月間にわたって行った。平成18年度は、マンチェスターにおける調査で得られたインタビューのデータを分析し、その成果を人文科学研究所の学際的共同研究班「文明と言語」(班長:横山俊夫)で報告した(平成18年4月〜8月)。イギリスにおいて人々が太極拳という異文化の技法にコミットし、これを身に付けようとする過程で、技法にどのような意味付与がなされているかが明らかになった。続いて、中国の上海市ならびに河南省新郷市にてフィールド調査を行った(8月22日〜9月18日)。具体的には、日本そしてイギリスで行った調査と同様の方法論にもとづき、太極拳の練習の参与観察(上海市で7日間、新郷市で17日間)を行いつつ、実践者たちに聞き取り調査を行った。帰国後は、データを分析しつつ論文を執筆している(9月〜平成19年3月)。現時点までの分析で、イギリスと中国では、身に付けられるべき技法に異なった方法で意味づけがなされていることが明らかになった。イギリスでは多くの場合個人史的な文脈が援用されるのに対し、中国では人々の地域的なつながりという文脈のなかに技法が位置づけられる傾向がある。
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