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視覚メディアの図像学的分析を通じたファシズムの比較歴史社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17730324
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 社会学
研究機関大阪経済大学

研究代表者

田野 大輔  大阪経済大学, 人間科学部, 准教授 (60330122)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2007年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードメディア / ファシズム / ナチズム / 政治文化 / 歴史社会学 / 性 / ジェンダー
研究概要

平成19年度は、研究対象をナチズムの政治文化に絞り、これまでの研究を発展させるとともに、本格的に視覚メディアの図像学的分析に着手し、研究成果の発表を進めた。
理論研究の面では、前年度に引き続き政治文化論・メディア社会論の理論的基礎づけを進め、フランクフルト学派・保守革命派を中心としたドイツの社会理論の検討を行い、「政治の美学化」をめぐる問題を考察したほか、視覚メディアの図像学的分析の手法を検討し、ファシズム研究に応用可能な理論的枠組みを整備した。
歴史研究の面では、ナチズムの政治文化に関する歴史社会学的研究を進め、新聞、雑誌、映画、絵画、彫刻、ポスターなど、各メディアに見られる「指導者」「大衆」「共同体」のイメージの図像学的分析を行うとともに、新たに性とジェンダーのイメージに関する研究にも着手し、文化政策・社会政策との関わりについて考察を進めた。また、そのためにドイツヘ赴き、ベルリン連邦文書館、ベルリン国立図書館等で文献・史料の調査を行った。とくに視覚メディアを中心とした文献・史料については、イメージスキャナを使ってマイクロフィルムや印刷物のデジタル化・データベース化を進めた。
以上の研究・調査により、「指導者」「大衆」「共同体」のイメージを中心として、ナチズムのメディア戦略を含めた「政治の美学化」に関する研究成果がまとまり、これを著書として平成19年6月に出版した。また、性とジェンダーのイメージに関しても、ナチズムによって性教育が推進されていたことなど、新しい知見が得られ、その研究成果を学術論文として発表した。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007 2006 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 子供にそのことを話しましょう!-第三帝国における性的啓蒙の展開をめぐって-2008

    • 著者名/発表者名
      田野大輔
    • 雑誌名

      ゲシヒテ 第1号

      ページ: 27-37

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 反逆の徴-ロマン主義とナチズム再考-2006

    • 著者名/発表者名
      田野大輔
    • 雑誌名

      大阪経大論集 57-3

      ページ: 29-52

    • NAID

      110004830873

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] ヒトラーのメディア戦略2006

    • 著者名/発表者名
      田野大輔
    • 雑誌名

      言語 35-1

      ページ: 62-69

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 魅惑する帝国-政治の美学化とナチズム-2007

    • 著者名/発表者名
      田野大輔
    • 総ページ数
      382
    • 出版者
      名古屋大学出版会
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://web.mac.com/dtano.mac/

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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