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高等教育のアクセシビリティー向上を目指した手話通訳技術養成プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17730353
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 社会福祉学
研究機関筑波技術大学

研究代表者

白澤 麻弓  筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 准教授 (00389719)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード手話通訳 / 高等教育 / 技術向上 / 養成
研究概要

本年度は、昨年度までに得られた手話通訳のわかりやすさを構成する要因に加え、高等教育機関において通訳を実施する際に必要とされるポイントについて明らかにし、この養成方法を検討した(研究3)。
ここでは、N大学において開講されている「障害児教育論」の授業を取り上げ、3名の手話通訳者A,B,Cが日本語から手話への同時通訳を行っている場面をデータとして、この通訳手法について分析をおこなった。この結果、通訳経験の短い手話通訳者A,Bは、結論の明示部分で表現に曖昧さが見られたり、解説のうち特に主題につながる核となる部分で訳出が乱れ、結果として講義の本質となる論理展開が伝わっていない様子が見て取れた。一方、経験の長い手話通訳者Cの場合、単に情報を漏らさず伝えているのみでなく、話の展開に入った部分で日本手話の要素を多く取り入れた、状況をよく伝える表現を用るなど、論理展開をよりよく伝える表現を用いていた。ここから、高等教育機関における授業など、論理展開の重視される場面の通訳においては、ただまんべんなく情報を伝えるのではなく、論理展開を見極め、これを保持することの重要性と、話されている命題および論理展開における文の機能に応じて使用手話を選択していくことの必要性が伺えた。
さらに、実際に手話通訳の技術向上を目指す通訳者2名を対象に、短期間の養成プログラムを実施することで、本研究で得られた通訳技術のポイントを習得する方法について実践的な検討を行った(研究4)。特に基本的な手話通訳技術において求められるNMSや類辞・ロールシフトの使用については、本研究で開発した動画フィードバック手話通訳モデル撮影システムが大変効果的で、これとサンプル映像の提示を組み合わせて指導を行うことで、一定の効果が得られることが明らかになった。しかし、本研究の主要な課題となる高度専門領域に対応した通訳技術の養成については、まだ十分な解決ができたわけではなく、今後より詳細な分析と実践が求められる。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 高等教育に対応した手話通訳モデル作成のための基礎的研究-使用手話の違いによる聴覚障害者の期待充足度の変化-2006

    • 著者名/発表者名
      白澤麻弓
    • 雑誌名

      日本特殊教育学会第44会大会論文集

      ページ: 422-422

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 高度専門領域における手話通訳に求められる技術の分析-論理構造を伝える通訳の技術-2007

    • 著者名/発表者名
      白澤麻弓
    • 学会等名
      日本特殊教育学会第45回大会
    • 発表場所
      神戸商工会議所
    • 年月日
      2007-09-25
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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