• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

小規模多機能サービス拠点における記録様式の開発-実践にいかせる地域ケアツール-

研究課題

研究課題/領域番号 17730358
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 社会福祉学
研究機関西日本短期大学

研究代表者

黒木 邦弘  西日本短期大学, 社会福祉学科, 助教授 (60369832)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード宅老所 / 小規模多機能ケア / 記録 / ミーティング / 地域ケア / 認知症 / ツール / ケア / 小規模多機能サービス
研究概要

本研究の結果、「当事者」「家族」「地域」欄を設けた記録様式によって、介護支援と地域支援に必要な情報の蓄積が可能になった。「当事者」欄は、健康状態やADLに関する情報に留まらない。通所場面の他の認知症高齢者や職員との会話、外出先の出来事など利用中の様子を事実に基づき記述する。「家族」欄は、利用前夜の生活状況や宿泊の要望など家族支援に関する情報だけでなく、認知症の進行を感じた場面や施設の活動への関心も含まれる。「地域」欄は、医療関係者やケアマネジャーなど専門職との接点に留まらない。当事者が訪問者や外出先で人と関わった際の双方の反応、地域ケア会議など施設の地域活動のうち当事者及び家族に関する情報も含まれる。
これらの情報は、生活場面の事実に基づいているが、情報の精査や解釈には記録者の主観が伴う。そこで、記録に残す情報の精査、共有、考察の精度を高める為に、毎日、週間、月単位のミーティング(以下、MT)を見直した。その日の勤務者は、夜勤者の申し送りも踏まえ、残しておきたい出来事を終礼時に議論する。各利用者の担当は、終礼で精査された情報を週間まとめとして週間MTまでに作成する。その際、パソコンに入力された日々の記録は、自動的に週間単位に積み上げ、効率化を図る。週間MTでは、週間情報の中で議論する要素を担当が抽出し、考察と次週の暫定的な方針を提示し、議論する。月間MTでは、週間単位の考察と暫定的な方針によって見えてきた課題が、「当事者(利用者)」「家族」「地域」別にモニタリングされる。また、モニタリングされた課題は、課題分析表に即して分類され、日常生活全般の状況や課題、利用者及び家族の生活に対する意向、長期・短期の援助目標として編集され、一連のケアプロセスとなる。最後に、記録とMTの実態調査は、小規模多機能ケア施設の整備が進まず、調査実施が大幅に遅れた為、別の機会に報告する。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 宅老所における宿泊利用過程研究:利用の密度と周期への着目2006

    • 著者名/発表者名
      黒木邦弘
    • 雑誌名

      日本の地域福祉 19巻

      ページ: 39-53

    • NAID

      40007371313

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi