研究課題/領域番号 |
17730362
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
鈴木 佳苗 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 准教授 (60334570)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 社会性の発達 / 環境要因 / 体験学習 / 体験活動 / 体験の効果 / 小学生 / 学校教育 / 児童青少年 / 発達 / 質問紙調査 / 社会教育 / 社会性の育成 / 体験 / 内容分析 |
研究概要 |
近年、児童青少年の社会性を育成するために、地域や学校による体験学習・体験活動の取り組みが行われてきているが、その実態や効果に関する研究は少ない状況にある。本研究では、平成18年度に地域で社会性育成の取り組みを積極的に行っている機関(公民館、博物館、NPO、企業など)を対象とした質問紙調査を実施し、社会教育としての体験学習・体験活動の実践および期待される効果などについて検討を行った。平成19年度には、平成18年度の調査の結果を参考に、体験学習・体験活動の対象年齢として多く挙げられていた小学生を対象とし、学校における体験学習・体験活動が児童の社会性に及ぼす影響を検討した。 対象校は、平成18年度から「読み聞かせ体験」の実践を行っているつくば市内の小学校とし、読み聞かせ体験が児童の社会性に及ぼす影響を検討した。この「読み聞かせ体験」の実践とは、小学校高学年の児童が低学年の児童に読み聞かせを行うものであり、本研究では、読み聞かせ体験に参加するグループと参加しないグループを設定し、読み聞かせ体験の実施前(事前調査)と読み聞かせ体験の実施後(事後調査)にそれぞれ社会性(共感性、年少者に対する社会性など)を測定する調査を実施した。その結果、読み聞かせ体験に参加したグループの児童のほうが共感性の一部が高まる傾向が示された。 平成19年度には、社会教育としての体験学習・体験活動の実践および期待される効果などについて国際学会で発表を行い、本研究の一部が日本教育工学会誌に掲載された。また、本研究では、平成17年度にメディア体験を環境要因として社会性との関係を検討しており、関連研究の一部が日本教育工学会誌に掲載された。平成19年度の研究成果についても、今後、学会発表、学術雑誌などへの投稿を予定している。
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