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組織のリスク管理における情動体験共有の効果に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17730368
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 社会心理学
研究機関北海学園大学

研究代表者

増地 あゆみ  北海学園大学, 経営学部, 助教授 (00322777)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードリスク管理 / 情動喚起 / 生理的指標 / 人的エラー / 隠されたプロフィール / 情動反応
研究概要

本年度は、他者のリスク体験に関する情報がもたらす情動喚起の度合いと意思決定への影響を調べる実験を行った。情動喚起の度合いの指標としては、生体情報測定装置によって測定された皮膚電気活動の値を用いた。本実験にはH大学の学生11名が参加した。実験課題は、「アルバイト先で電気ストーブを全社的に購入するにあたり、機種選定の作業に加わること」で、2種類のストーブ(A・B)の性能や事故情報を吟味したうえで、個人としての選択を示した。この意思決定に先立ち、事故によって負ったやけどの画像2種類と事故で発生した火災の画像が呈示された。画像と意思決定課題はすべてパソコン画面で呈示された。画像に続いて決定課題が呈示され、被験者は最後にどちらかのストーブを選ぶか回答を求められた。実験では、3枚の画像の呈示順序によって3条件が設定され、被験者はランダムに各条件に割り当てられた。実験開始と同時に被験者の左手に電極が装着され、課題終了までの間、皮膚コンダクタンス水準(SCL)と心拍数が測定された。11名の被験者のうち、測定中にトラブルがあった2名は分析対象から除外したため、各条件3名ずつとなった。決定課題では、事故情報の数はストーブAよりもストーブBの方が多く報告されているが、ストーブAの事故情報にはやけど又は火災の画像が添付されていた。その結果、9名のうち7名がストーブBを選択した。その理由については「A社のストーブは事故が深刻」、「A社の方が危険だから」などの回答が得られた。しかし、事故の画像を呈示した際、SCLおよび心拍数に大きな変化が示されたのは1名のみであった。今回の画像は多くの被験者において明確な生理的変化を引き起こさなかったが、リスク情報に画像が伴うことで事故の深刻さ、危険度の評価が高まり、リスクを伴う意思決定に影響を及ぼすことが示された。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 環境ホルモンのリスクに対する認知と受容判断プロセスの構造分析2007

    • 著者名/発表者名
      増地 あゆみ
    • 雑誌名

      北海学園大学学園論集 第131号

      ページ: 43-64

    • NAID

      110006406349

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] ヒューマンエラーは何故起きる-組織と個人の心理学入門-2006

    • 著者名/発表者名
      増地 あゆみ
    • 雑誌名

      北海学園大学経営論集 第3巻(印刷中)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [学会発表] 体験学習による集団問題解決スキルの訓練効果2007

    • 著者名/発表者名
      増地 あゆみ
    • 学会等名
      北海道心理学会第54回大会
    • 発表場所
      北海道教育大学教育学部旭川校
    • 年月日
      2007-10-07
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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