研究課題/領域番号 |
17730375
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 独立行政法人メディア教育開発センター |
研究代表者 |
高比良 美詠子 メディア教育開発センター, 研究開発部, 准教授 (80370097)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | メディアの利用 / 自己開示 / サポート希求 / 心身の健康 / メディア利用 / 因果関係 / パネル調査 |
研究概要 |
ストレスにうまく対処し、心身の健康状態を保つことは、現代社会において重要な課題である。そして、インターネットなどに代表される双方向メディアの特徴と利点を十分に把握し、その場の状況や相談したい内容に最も適した方法を戦略的に選びながら、自己開示やサポート希求を行うことができれば、その分ストレス対処の幅が広まり、心身の健康状態の維持も容易になることが予想される。そこで本年度の研究では、大学生を対象に、ネガティブな出来事を体験したときと、ポジティブな出来事を体験したときの、自己開示およびサポート希求の方法について検討を行った。 都内の大学生を対象に自由記述を含む質問紙調査を行った結果、ネガティブな体験をしたときに行う自己開示およびサポート希求において頻繁に利用されているメディアは、対面と携帯電話によるメールであった。なお、ポジティブな体験をしたときに行う自己開示およびサポート希求において良く利用されているメディアについても、同様の傾向が見られたが、ネガティブな体験時に比べると、より同期性の低いパソコンが利用されることも多かった。そして自由記述の回答から、大学生は、経験する出来事の内容によって、自己開示およびサポート希求に使用するメディアを使い分けており、このようなコミュニケーションは、精神的な健康の向上に役立っていることが明らかになった。このような結果は、大学生が、心身の健康状態の維持のために、戦略的にメディアを使い分けている可能性を示唆するものだといえる。
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