研究課題/領域番号 |
17730382
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
神藤 貴昭 徳島大学, 大学開放実践センター, 助教授 (00314261)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 大学教育 / 新任教員 / FD / 大学授業 / 大学教員 |
研究概要 |
平成18年度は、昨年度の成果に基づき、以下の2つのFDプログラムを修正・開発し、国立T大学のFDプログラムの一貫として、実施した。 (1)新任教員8名への授業コンサルテーションを実施した。実施後アンケートを分析したところ(8名中6名より返送)では、「授業研究会により、自分の授業について気づきがあった」には6名全員が「あてはまる」に回答していた。「授業研究会での議論が役に立った」「授業記録(授業研究会で配布されたもの)が役に立った」「授業研究会の後、授業を改善した」「学生アンケートが役に立った」については4名が「あてはまる」で2名が「どちらかといえばあてはまる」に回答していた。また、自由記述においても概ね良好に評価している回答がみられた。授業への参観・VTR撮影・学生アンケート→授業記録作成・VTR編集・学生アンケート整理→授業研究会(発表・VTR視聴・議論)→授業の把握、授業の改善、参加者間での授業技術の共有化という形の有効性が示された。 (2)新任教員への合宿型FDプログラムを実施した。持ち時間15分間での全員の授業発表とそれに対する議論などがおこなわれた。その評価も概ね好評で、例えば「今回のプログラムに参加して、教育への関心が高くなりましたか?」という質問項目(無記名)に受講者8名全員がyesと回答していた。また、同様のプログラムを福祉系専門学校でも実施し検討した。 今後、FDのためのFDではなく、さしせまった自身の授業作りの手助けになるようなFD、「FDに参加することによって仕事が楽になる」FDに進化する必要がある。例えば、あるFDプログラムに参加したら、シラバスや授業計画を独りで悩んでつくる手間もはかどるし、シラバス作りとか授業計画などの日常業務を皆で楽しく学びながらおこなえるというような、日常の文脈に根を張ったFDという方向性をさらに豊富にしてゆく必要があろう。
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