研究課題/領域番号 |
17730402
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
野坂 祐子 大阪教育大学, 学校危機メンタルサポートセンター, 講師 (20379324)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 性暴力被害 / トラウマ / 性教育 / PTSD / 児童・生徒 |
研究概要 |
高校生の性暴力被害の実態とケアについて、研究最終年度である本年度は、研究成果を教育現場に還元するために、高等学校で実施される性教育授業の授業計画および実施、評価を行った。具体的には、高等学校における性教育の実施を学校教職員および養護教諭とともに計画し、一連の授業内容に、性暴力やそれによる精神健康および性的健康への影響を含め、性暴力の問題について検討する授業実践を行った。すでに、本研究の結果より、高校生においては、交際関係における性暴力(いわゆるデートレイプ)の頻度が高いことが明らかにされており、その実情を含めた教育を行った。授業に際しては、とくに思春期を対象とする性教育で有効な手法といわれているピア(同年齢層による支援者)を活用したグループワークを主とする学習形態をとり、大学生などを授業アシスタントとして活用しながら、授業での議論を深める工夫を行った。授業前のアンケートとグループワーク中の各種ドキュメント(記入されたコメントや感想文など)の内容を分析した。結果、対象とした高校生は、交際相手からの性行為の強制について、身近なことやよくあることとして経験としていることがあり、しかし、それらの問題について相手と話し合ったり、誰かに相談するという対処行動をとることは難しいと考える傾向がみられた。そのため、今後、より効果的や教育実践を展開させるにあたっては、ジェンダーを考慮したより具体的なコミュニケーションスキルについて取り上げていくことが必要であると考えられた。
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