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老年期における心身諸機能の個人差に関する臨床心理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17730409
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 臨床心理学
研究機関仁愛大学

研究代表者

水上 喜美子  仁愛大学, 人間学部, 講師 (00387408)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード老いの自覚 / 個人差 / エイジング
研究概要

前年度、個人差を客観的に評価するために、心理的、生理的指標を用いた測定を実施した。ここでは,心理的評価に老いの自覚尺度、うつスケール、CANTAB(神経心理学的検査)などを実施した。さらに、生理学的評価には、血圧、心拍、脳の形態的状態の測定(MRI)をおこなった。調査対象者は、健康な高齢者37名(男性21名、女性16名)で、平均年齢64.43歳(SD=4.54歳)であった。このうち、さらに同意が得られた17名の対象者(男性8名、女性9名)については、脳波記録とWAIS-IIIを実施した。今年度は、前述した対象者のうち、医師の診断により健常と診断された高齢者15名を対象に、脳波コヒーレンスと知的機能との関係について検討をおこなった。前頭部と後頭部のα波帯域成分の優勢周波数を基準とし、各部位毎にコヒーレンス値を算出した。コヒーレンス値は、二つの部位の共振性の度合いを表している。この結果、後頭部よりも前頭部と各部位とのコヒーレンス値の方が知的機能と関係があることが認められた。ここで、前頭部より後頭部の優勢周波数が高い人(A群)と前頭部と後頭部の優勢周波数がほぼ同じ人(B群)に群分けし,コヒーレンス値や知的機能に相違が認められるのかを比較した。この結果、左半球では0_1-P_3のコヒーレンス値がA群よりB群で高かった。右半球ではO_2-F_8、O_2-F_7間のコヒーレンス値がA群よりB群で高かった。各群間において、知的機能に相違は認められなかった。このことより、高齢者における脳波コヒーレンス値は加齢の影響は反映しやすいが、知的機能の影響は受けにくいことが認められた。以上のことより、エイジングによる個人差を客観的に評価する指標として、脳波コヒーレンス値が有用であることが示唆された。
今後、他の要因との関連についても検討し、個人差をどのように評価すべきかを検討していきたいと考えている。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 健常な高齢者の脳波コヒーレンスと知的機能との関係について2007

    • 著者名/発表者名
      水上喜美子・寺田信一・堅田明義・藤澤清・和田有司
    • 学会等名
      第25回日本生理心理学会
    • 発表場所
      札幌医科大学
    • 年月日
      2007-07-15
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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