• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

霊長類における性の認知の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17730428
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 実験心理学
研究機関国立精神・神経センター

研究代表者

泉 明宏  国立精神・神経センター, 神経研究所モデル動物開発部, 室長 (20346068)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2007年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードニホンザル / 性周期 / 認知 / 顔
研究概要

性の認知は、ヒトを含めた動物の繁殖成功において重要である。ヒトに系統的に近縁なサルは、優れた視覚を持っており,体サイズ・顔・性器などの形態的特徴において,種によって様々な程度の性的二型を示す。このことから,サルがヒト同様に視覚的手がかりを元に性弁別をおこない,他個体の形態的特徴にもとついた配偶者の選択をおこなっている可能性が示唆される。
前年度までに,ニホンザルが視覚的に同種他個体の性弁別が可能であることが示された。本年度は,そのような弁別が単に視覚的な類似性にもとつく分類なのか,何らかの"オスらしさ","メスらしさ"といった知覚に基づくものなのか検討をおこなった。まず,3頭のニホンザルを対象として,オペラント条件付けを用いて他個体の映像の性弁別課題を訓練した。課題においては,モニタ中央にサルの写真が呈示され,その刺激個体がオスの場合は左,メスの場合には右のキーを押した場合に正解であった。最初にサルの全身写真を用いて,性カテゴリにもとついた弁別がなされることを確認した。続いて,訓練時には用いなかった種類の映像を用いて般化テストをおこなった。顔のみの映像,およびサルの後ろから臀部を撮影した映像を用いてテストをおこなったところ,これらの刺激に対しても新たな訓練なしで性カテゴリにもとついた弁別が可能であった。これらの結果から,サルは他個体の映像について視覚的類似性にのみ基づいて弁別をおこなっていたのではなく,刺激の呈示部位等を越えた性の特徴を知覚していたと考えられた。これらの成果については学会で発表をおこない,論文は投稿準備中である。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Sex categorization of conspecific pictures in Japanese monkeys (Macaca fuscata)2006

    • 著者名/発表者名
      R.Koba, A.Izumi
    • 雑誌名

      Animal Cognition 9・3

      ページ: 183-191

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] Sex discrimination of conspecifics' facial and hindquarter pictures in Japanese monkeys2007

    • 著者名/発表者名
      Koba R., Izumi A., Nakamura K.
    • 学会等名
      Neuroscience 2007
    • 発表場所
      米国San Diego
    • 年月日
      2007-12-07
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] ニホンザルにおける刺激等価性:同種他個体の写真を用いた対称性の検討2007

    • 著者名/発表者名
      泉明 宏, 木場 礼子, 中村 克樹
    • 学会等名
      第67回日本動物心理学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-10-08
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] ニホンザルにおける顔の性差とその弁別2007

    • 著者名/発表者名
      木場 礼子, 泉明 宏, 中村 克樹
    • 学会等名
      第67回日本動物心理学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-10-07
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi