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活動中心主義の学習論における文化的道具の位置づけに関する思想史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17730447
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関東京学芸大学

研究代表者

古屋 恵太  東京学芸大学, 教育学部, 講師 (50361738)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード教育哲学 / ジョン・デューイ / 社会的構成主義 / 進歩主義教育 / 道具主義 / エロス / 人工物 / 近代教育思想批判 / 表象
研究概要

本研究の目的は、活動中心主義の学習論を現代の社会的構成主義(social constructivism)の観点から理論的に強化し(理論的研究)、さらに、活動中心主義の学習論の歴史的ルーツである進歩主義教育思想を、この社会的構成主義の人工的媒介の見地から再構成すること(思想史的研究)にある。
前者の課題に取り組むために、今年度は、エロスの概念に着目し、児童中心主義とは異なる主体性のあり方を探った。近年のアメリカ教育哲学の論文・文献を収集し、分析することで、教師・子どもの感情的関わり、特にエロスの概念の再評価が見られることを明らかにし、それを単に感情重視の観点からではなく、人工的媒介の理論と接合したことに意義が認められる。その成果は、論文「エロスの教育哲学としてのデューイの道具主義-軟質と硬質の哲学の狭間で-」(「東京学芸大学紀要 総合教育科学系」第59集、2008年 17-25頁)として著された。
後者の課題には、まず、1910年代から20年代にかけて教育界を席捲したIQ論争を再検討することで取り組んだ。既に昨年度ほぼ完成していた論文「ジョン・デューイによるIQ論争の再文脈化の試み-優生学的思考を可能とする個性概念との対峙-」がこの成果として拳げられる。今年度中に、藤川信夫編著「教育学における優生思想の展開」(勉誠出版、2008年347-370頁)に掲載され、刊行された。最後に、学会参加等を通した資料収集に基づき、進歩主義教育の哲学、即ち、プラグマティズムを、近代教育思想批判と解釈する観点から、その教員養成への貢献をも独自に明らかにしき。それを示すのが、「プラグマティズム、教員養成、そして近代教育思想批判」(教育哲学会「教育哲学研究」第96号、2007年171-177頁)である。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] エロスの教育哲学としてのデューイの道具主義-軟質と硬質の哲学の狭間で-2008

    • 著者名/発表者名
      古屋 恵太
    • 雑誌名

      東京学芸大学紀要 総合教育科学系 59

      ページ: 17-25

    • NAID

      110006649527

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] プラグマティズム、教員養成、そして近代教育思想批判2007

    • 著者名/発表者名
      古屋 恵太
    • 雑誌名

      教育哲学研究 96

      ページ: 171-177

    • NAID

      130003660156

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 反表象主義後の表象論の再編成に向けて2006

    • 著者名/発表者名
      古屋 恵太
    • 雑誌名

      近代教育フォーラム 15

      ページ: 37-47

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 「自然な学び」の論理から「道具主義」は離脱できるか?-現代社会構成主義への進歩主義教育の遺産-2005

    • 著者名/発表者名
      古屋 恵太
    • 雑誌名

      近代教育フォーラム 14

      ページ: 81-91

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 教育学における優生思想の展開2008

    • 著者名/発表者名
      藤川 信夫
    • 出版者
      勉誠出版
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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