研究課題/領域番号 |
17730465
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 敬和学園大学 |
研究代表者 |
伊藤 敦美 敬和学園大学, 人文学部, 専任講師 (80387315)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | J.デューイ実験学校 / アシスタント / 学校支援活動 |
研究概要 |
【目的】J.デューイの実験学校経営におけるアシスタント制度の意義と役割について教員養成の観点、学校経営の観点から検討し、デューイの教育学構想を解明することによって、こんにちの学校支援活動のあり方や展開の可能性を明らかにすることを目的として研究に取り組んだ。 【方法】デューイの実験学校経営におけるアシスタント制度の意義と役割を明確化するために「実験学校ワークリポート」に加えて「キャサリンチャンプ・メイヒュー・ペイパーズ」を中心とした史資料の分析を行った。また、こんにちの学校支援活動の在り方や展開の可能性を明らかにするために、大学生による学習支援活動を受けている中学生の意識調査を実施した。デューイの実験学校経営におけるアシスタント制度の意義と役割についての研究調査及びこんにちの学校支援活動についての研究調査の結果をもとにして最終報告書を作成した。 【結果】史資料を分析した結果、1896〜1904年の間にデューイ実験学校では70名のアシスタントが活動しており、彼らは同校の学校経営に多大な影響を与えていたことが明らかになった。また、アシスタントの中にはシカゴ大学の学部・大学院に在籍中の学生がおり、彼らによるアシスタント活動は同校の児童生徒の支援だけではなく、教員養成及び教職専門職養成の役割を兼ねていたことが示唆された。この研究によって得られた知見を活かして、こんにちの学校支援活動について調査を実施した結果、インターンシップなどの学校支援活動は、中学生の学習意欲を高める役割に加えて、教職課程に在籍する学生のキャリア支援につながることが明らかになった。 【今後の展開】本研究の結果、デユーイ実験学校におけるアシスタント活動は、教員養成及び教職専門職養成の役割を兼ねていたことが示唆されたことから、今後はアシスタントの中でも特に大学生・大学院生に注目し、彼らによるアシスタント活動の意義と役割及び彼らが受けていた教員養成教育について検討することによって、こんにちの教職専門職教育の在り方について検討する。
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