研究課題/領域番号 |
17730469
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 山脇学園短期大学 |
研究代表者 |
久保内 加菜 山脇学園短期大学, 家政科, 専任講師 (60389880)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | イギリス / 地域博物館 / 生涯学習 / 博物館 / アクセス / 社会的包摂 |
研究概要 |
(1)文献調査および実地調査による調査研究活動 (a)博物館・図書館・文書館協会(MLA)による「地域のルネッサンス」計画の第1期、第2期に関する文献収集と、MLA学習・アクセス部でのヒアリングを行い、実態把握に努めた。イングランドにおけるルネッサンス政策は定着し、「ハブ」となった地域博物館とMLA支部(RAs)による活発な教育活動と事業評価および影響力が確認された。一方で第2期の地域および小規模博物館においては資金面での構造上の問題も散見した。 (b)若者・成人対象の教育普及事業に関する実態把握に努めた。特にスコットランドでは、3歳から18歳までを包括する学習カリキュラムが出され、学校における生涯学習・職業スキルの指導に重点が置かれた。また社会的正義(社会的包摂)政策として、経済・生活面で厳しい状態にある若者への学習支援も重要課題である。文献調査とともに、スコットランド博物館協会とアーツ・カウンシル、地域博物館(1館)において情報収集を行った。社会福祉や移民・難民政策などの関連分野を巻き込み、比較的柔軟な体制・発想にもとつく実践が確認された。 (c)博物館における学校との連携、社会的包摂を目的とする教育実践の資料・情報収集に努めた。MLAの「意欲を高める学習(ILfA)」をふまえた学習・アクセスの活動、また小規模博物館を含めてアウトリーチやボランティア活動に代表される戦略的な取り組みが確認された。 (2)調査成果の報告・公表 第一に、報告書<久保内加菜・井上由佳編・発行『現代イギリスの博物館教育・政策に関する資料集』>を作成し、関係者に送付することとした。オンライン版を含め近年の資料数は膨大であるため、ヒアリングなどをふまえ主要資料50点程度を抜粋して解題を付け、表紙写真を載せて視覚的にとらえやすい構成とした。第二に、部分的な成果を論文や雑誌でまとめ、関係者への還元を目指した。
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