研究課題/領域番号 |
17730493
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
鈴木 直樹 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (60375590)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 体育授業 / 質的な授業研究 / オーセンティック・アセスメント / 教員養成 / 授業づくり / 国際比較 |
研究概要 |
本年度は平成16年度・平成17年度に使用した「質的授業分析シート」の結果から、カテゴリーを抽出し、項目毎にリフレクションができるように「質的授業分析シート」を工夫し、修正をした。これによって、簡易・簡便化されたシートとなった。このシートを利用し、小学校3年生のゲームにおける8時間の授業でその有効性を検証した結果、形成的授業評価からも有意に授業が改善されたことが明らかとなった。また、この取り組みを授業評価として利用し、授業で起きていた事実を解釈し、分析するツールとして使用し、本学大学院生の論文作成に役立てることができた。さらに、トライアンギュレーションを保障するために、2名がそれぞれ相互干渉することなく、評価を行った。その結果、類似した解釈を得ることができ、客観性を保障しやすい項目であることが明らかとなった。その上、質的研究と量的研究を融合させ、体育授業の期間記録と状況と文脈を解釈したメモを容易に比較検討できるシートも作成し、授業改善及び授業分析に利用した。 これらの取り組みについては、未公表ではあるが、3月にはAlaska Pacific UniversityとUniversity of Anchorage Alaskaで講義として発表をした。 本年度が、3年間の研究のまとめの年となったが、この研究のベースとなった「学習評価としてのコミュニケーション」という考え方をまとめた書籍が4月に出版されることになり、この内容にもこの研究での成果を紹介している。また、この研究と連動するかたちで、「Media-Portfolio」の研究を平成17年度からスタートし、これは企業との共同研究また国際共同研究へとつながっていった。このツールは、日々の授業評価に活かすことのできるアセスメントツールとして開発中である。本研究は、質的研究のベースづくりとなり、現在、発展的な拡がりを見せつつあるものである。
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