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戦後直後の数学教育における米国進歩主義教育の受容と日本的改作に関する務究

研究課題

研究課題/領域番号 17730495
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 教科教育学
研究機関東京学芸大学

研究代表者

蒔苗 直道  東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (40345939)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード戦後教育改革 / 進歩主義教育 / 単元学習 / 数学教育
研究概要

戦後教育改革期の数学教育における米国進歩主義教育の影響を明らかにするとともに,日本独自の改作について明らかにした。
1.占領軍の日本統治記録であるGHQ/SCAP文書を収集・分析した。 GHQ/SCAP文書の収集にあたっては,国立国会図書館の憲政資料室を利用した。また,収集した資料は,画像をデジタル化して保存するとともに,原文のままテキストデータ化,日本語訳して分析を行っている。
2.占領軍を通した米国進歩主義教育の数学教育に対する影響として,当時の学習指導要領(試案)の編集,改訂作業を取り上げた。そして,これに関連して行われた教科書検定制度の導入や指導内容の引き下げの経緯を明らかにした。ここでは,日本側の意図した教育政策の具体化が困難な状況であったことを明らかにした。
3.米国進歩主義教育の受容ではない日本独自の改作として,算数・数学教育の目標概念に「よさ」の感得という現在の指導の中心にあることが導入されたことを明らかにした。
4.進歩主義教育の影響として「生活経験」に基づいた算数・数学教育が主張されたことに対して,日本側は「生活」や「経験トを子どもが自ら算数や数学を創造している活動と位置付け,新しい算数・数学教育の指導法として位置付けていたことを明らかにした。
5.占領軍による影響は,評価に関しても見られる面と,日本側が目指した算数・数学教育が表れている面の両面を明らかにしていた。とくに,現在の算数・数学教育に継承されていく「数学的考え方」や「洞察力」の基になるアイディアとして,「見ぬく力」が主張されていたことを明らかにした。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて 2008 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (11件)

  • [雑誌論文] 終戦教育改革期の算数・数学教育5 -算数・数学における評価-2008

    • 著者名/発表者名
      蒔苗 直道
    • 雑誌名

      教室の窓 小学校算数・中学校数学 Vol. 10

      ページ: 14-14

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 終戦直後の数学教育における指導内容の引き下げの背景に関する一考察2007

    • 著者名/発表者名
      蒔苗 直道
    • 雑誌名

      学芸大数学教育研究 第19合

      ページ: 63-72

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 終戦教育改革期の算数・数学教育3 -算数・数学の「よさ」の起源-2007

    • 著者名/発表者名
      蒔苗 直道
    • 雑誌名

      教室の窓 小学校算数・中学校数学 Vol. 8

      ページ: 14-14

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 終戦教育改革期の算数・数学教育4 -「生活経験」に基づく算数・数学-2007

    • 著者名/発表者名
      蒔苗 直道
    • 雑誌名

      教室の窓 小学校算数・中学校数学 Vol. 9

      ページ: 14-14

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 戦後教育改革期の算数・数学教育2 -意味説の影響と「理解」の重視-2007

    • 著者名/発表者名
      蒔苗 直道
    • 雑誌名

      教室の窓 小学校算数・中学校数学 Vol.9

      ページ: 14-14

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 戦前・戦中の算術・算数の国定教科書にみる分数の乗除の指導の変遷2007

    • 著者名/発表者名
      蒔苗 直道
    • 雑誌名

      教科書フォーラム No.05

      ページ: 56-69

    • NAID

      40015422865

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 終戦直後の数学教育における戦前・戦中の継承と発展に関する一考察 -分数の乗除の指導を事例に-2006

    • 著者名/発表者名
      蒔苗 直道
    • 雑誌名

      第39回数学教育論文発表会論文集

      ページ: 661-666

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 単元学習のモデル教科書『中学生の数学』の再評価 -『Everyday Junior Mathematics』との比較-2006

    • 著者名/発表者名
      蒔苗 直道
    • 雑誌名

      学芸大数学教育研究 第18号

      ページ: 19-38

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 戦後教育改革期の算数・数学教育1 -「科学的教養」のための算数・数学-2006

    • 著者名/発表者名
      蒔苗 直道
    • 雑誌名

      教室の窓 小学校算数・中学校数学 Vol.8

      ページ: 14-14

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 終戦直後の算数・数学科における文部省著作教科書の編集の背景2005

    • 著者名/発表者名
      蒔苗 直道
    • 雑誌名

      学芸大数学教育研究 第17号

      ページ: 39-48

    • NAID

      110001191144

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 終戦直後の算数・数学科における文部省著作教科書の編集過程に関する一考察2005

    • 著者名/発表者名
      蒔苗 直道
    • 雑誌名

      第38回数学教育論文発表会論文集

      ページ: 583-588

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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