研究課題/領域番号 |
17730508
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
森田 真樹 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (60340486)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | シティズンシップ教育 / カナダ社会科教育 / グローバル教育 / 多文化教育 / カナダの教育 / 市民性教育 / カナダの社会科教育 / 社会科教育 / 比較・国際教育 / カリキュラム開発 / カナダの社会科 |
研究概要 |
本研究の最終年度にあたり、前年度から引き続き、カナダの社会科教育、グローバル教育等の関連領域、シティズンシップ等に関係する文献を収集し、分析を進めた。また、カナダ各州の社会科カリキュラムについても資料収集と分析作業を行った。本研究では、教科書やカリキュラムの分析を通して、多文化認識・国際認識をどのような内容・方法で行い、その帰結として、どのような市民的資質の育成を目指しているのかという点に着目しつつ、多文化社会における社会科教育と市民性育成の特色を分析・抽出することを目的としており、収集した資料の分析の中で、カナダ社会科教育の特色を導き出した。 6月には、ブリティッシュ・コロンビア大学へ調査に出かけ、社会科関係者に、カナダ社会科の独自性、アメリカ社会科との際などについてのインタビュー調査と資料収集を行った。 カナダでは、もともと多文化教育や開発教育、グローバル教育への取り組みが盛んであり、その一定の成果の上にたって、社会科カリキュラムが開発されていることがわかった。ただし、多文化認識や国際認識の育成については、重要な目標として掲げられてはいるが、グローバル教育や多文化教育を独立した教科・科目として設定している州はほとんどなく、多文化認識や国際認識は、もっぱら社会科を中心とする教科の中で行われていることがわかった。 また、市民性育成との関係では、従来の伝統によって、社会参加や社会的行動を目指すことが多く、その参加・行動のため、多文化認識・国際認識を基盤としていることが明らかとなった。 本年度は、諸般の事情で、秋の関連学会で報告することができなかったため、収集した資料の継続的な分析を行いつつ、09年度には、関連学会で報告するように準備を進める予定にしている。
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