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自己同型群による不変部分頂点作用素代数の表現のヅー代数による考察

研究課題

研究課題/領域番号 17740002
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 代数学
研究機関北海道大学

研究代表者

田邊 顕一朗 (田辺 顕一朗)  北海道大学, 大学院・理学研究院, 准教授 (10334038)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード頂点代数 / 可換多元環 / 頂点作用素代数 / ムーンシャイン頂点作用素代数 / モンスター単純群 / リーチ格子
研究概要

複素数体上の可換多元環とその上の導分から頂点代数が構成されることはBorcherdsによって示されたよく知られた結果である。またその場合に、多元環としての加群が、頂点代数としての加群とみなせることは直ぐに分かる。しかし、一番簡単な頂点代数の例であるにもかかわらず、それ以外に頂点代数としての加群がどれくらいあるのかについての研究は今まで無かった。可換多元環とその上の導分から構成される頂点代数が、多元環としての加群からは得られない加群を持つための簡明な条件を求め、さらにそのような加群を分類することは、一般の頂点代数の加群の考察に有効であると考えられる。
私は今年度、一変数多項式環の頂点代数としての有限次元加群について研究した。多元環としての有限次元加群の圏と頂点代数としての有限次元加群の圏が異なるための、導分に関する必要十分条件を求めた。さらに、その場合に有限次元直既約加群の分類をおこない、多元環としての加群から得られない直既約加群が、各次元に対して一意的に存在することを示した。また有限位数の自己同型群に対して、自明でない有限次元twisted 加群が存在するための、導分に関する必要十分条件を求めた。さらにそのようなtwisted加群の分類をおこない、各次元に対して同型なものを除いて、正確に群の位数個存在することを示した。得られたtwisted 加群と自己同型群で不変な部分頂点代数の加群に対応があることを確認した。これは、もともと頂点作用素代数において成り立つと予想されている対応が、より広い対象である頂点代数において検証された初めての例である。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2005

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] The fixed point subalgebra of a lattice vertex operator algebra by an automorphism of order three2007

    • 著者名/発表者名
      K. Tanabe and H. Yamada
    • 雑誌名

      Pacific Journal of Mathematics 230

      ページ: 469-510

    • NAID

      130003384669

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] On intertwining operators and finite automorphism groups of vertex operator algebras2005

    • 著者名/発表者名
      Kenichiro Tanabe
    • 雑誌名

      J.Algebra 287

      ページ: 174-198

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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