研究課題
若手研究(B)
本研究課題の平成18年度の主な成果は以下の2点である。(1)「Subaru weak lensing survey」プロジェクト(PI:宮崎聡・国立天文台)の分光観測データの処理を完成させた。観測データを基にweak lensing法で検出された銀河団の力学構造の解析を行った。本研究成果をまとめた論文を現在執筆中である。(2)宇宙論的N体シミュレーション計算でもって作られた疑似宇宙での重力レンズ効果の数値シミュレーションデータを用いて重力レンズ効果のサンプルバリアンスを評価した。本研究成果をまとめた論文は査読付き専門雑誌に受理され出版された。本研究課題に関連する平成18年度の主な観測出張、成果発表、研究会出席は以下の通りである。平成18年11月に東京大学で行われた国際会議"Cosmology with wide-field photometric and spectroscopic galaxy surveys"に参加し「Subaru weak lensing survey」プロジェクトの初期成果と次期観測機器を用いたweak lensing surveyの検討結果を発表した。また平成19年3月に仙台市において開かれた「Hyper Suprime-Camをめぐるサイエンス検討会」研究会においてweak lensing surveyの将来計画の検討を行った。弘前大学および長崎大学に於いてセミナーを行い「Subaru weak lensing survey」プロジェクトの成果発表をした。
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