研究課題/領域番号 |
17740135
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山口 英斉 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (30376529)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 実験核物理 / 不安定核ビーム / 天体核反応 / 共鳴散乱 / ガンマ線分光 / 天体核 |
研究概要 |
前年度までに得られた^7Beの陽子弾性共鳴散乱測定のデータ解析を引き続き行い、^8Bの構造決定を行った結果、過去の実験で予見されていた、スピン・パリティが2-である幅の広い共鳴のエネルギーと幅を、より良い精度で決定することができた。更に、同準位が^7Be(p,γ)^8B反応断面積測定に与える影響を定量的に考察し、高精度の断面積決定には影響しない事を示した。 また、^8Bの励起エネルギー5MeV付近に、スピン・パリティが1-である準位を初めて発見し、そのエネルギー、幅などを決定することに成功した。 ^7Be(p,γ)^8B反応の測定に必要となる低温気体標的(ターゲット)は、本研究で開発を行い、1秒間当たり2x10^8個という、世界最高水準の高強度^7Beビームを生成する事に成功した。さらに、標的気体の循環を行う事で、高強度ビームに対しても安定した不安定核ビーム生成ができる事を実証した。この結果は、申請者を第一著者とする論文にまとめられ、Nuclear Instruments and Methods in Physical Research誌に掲載が決定している。但し、本研究で目的とした高精度の断面積決定を行うには、低エネルギーの^7Beが必要である。低エネルギーに減衰させて使用するには、依然として^7Beの量が足りず、近年米国で進められている^7Be(p,γ)^8B反応の直接測定のビーム強度には及ばない事が明らかとなった。 また、以上の研究の成果を国際会議、INPC07、およびOMEG07にて発表した。
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