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未だに見つからない中性子不足アクチノイド核の微弱なα壊変と電子捕獲遅延核分裂

研究課題

研究課題/領域番号 17740147
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関徳島大学

研究代表者

阪間 稔  徳島大学, 医学部, 助手 (20325294)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード電子捕獲遅延核分裂 / 中性子不足アクチノイド / α壊変 / EC壊変 / 不安定核種
研究概要

本研究の研究目的は,中性子不足アクチノイド核種領域の特異な壊変形式である電子捕獲遅延核分裂(ECDF ; Electron Capture Delayed Fission)と,その微弱なα壊変を詳細に調べることである.この研究から得られる実験データは,地球上にこれまでウランより重い元素が存在しない理由を明らかにするだけでなく,超アクチノイド元素の原子核質量値を実験的に与え,不安定核種領域における原子核の安定性に関する新しい知見を与えてくれる.
本年度は,当該研究題目の最終年度にあたる.本研究の初年度(平成17年度)から引き続き,これまでECDFと微弱なα線を高効率かつ,同時計数測定するための特殊な測定装置システムの開発に継続的に着手してきた.これまでの研究概要として,初年度では,本研究の特性上,大型加速器施設(日本原子力研究開発機構タンデム加速器や,理化学研究所AVFサイクロトロンなど)を使用するので,個々の実験期間で各々の施設における固有のデータ収集系システムを使用するしかなかった.しかしながら,当該研究費により,我々独自のスタンドアロン形式によるデータ収集系システム(マルチイベント解析モジュールの岩通計測A3100システム)を整備することができ,各実験でのオンラインデータ間の整合性を一元化し,迅速かつ正確に解析することができるようになった.本年度(平成18年度)では,ECDF測定装置システムに組み込む予定であったECDF現象に伴う特性X線及びγ線を検出するための高純度ゲルマニウム半導体検出器を整備した.そこで,上記のデータ収集系システムとの動作試験を繰り返し行い,十分にオンライン実験に対応できることを確認した.今回,研究計画の予定であったECDF現象に伴う核分裂片や,その現象後の微弱なα線検出のためのSi表面障壁型半導体検出器の整備で,若干の不備が生じ,この点について計画通りに進めることができなかった.今後も引き続き,この問題点について改良・改善していく予定である.本研究と密接に関連して継続的に行っている共同研究である日本原子力研究開発機構の浅井氏らとのオンライン実験(^<259>Noのα-γ核分光実験)に参加した.この実験により,微弱なα線測定方法について議論を交わし,^<259>Noの基底状態の中性子軌道配位を決定することができた.

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] α decay of ^<238>Cm and the new isotope ^<237>Cm2006

    • 著者名/発表者名
      M.Asai
    • 雑誌名

      Physical Review C 73

      ページ: 0673011-4

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Experimental identification of spin-parities and single-particle configurations in ^<257>No and its-decay daughter ^<253>Fm2005

    • 著者名/発表者名
      Masato Asai
    • 雑誌名

      Physical Review Letters 95・10

      ページ: 102502-102502

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] EC and alpha decays of ^<235>Am2005

    • 著者名/発表者名
      Masato Asai
    • 雑誌名

      The European Physical Journal A 22・3

      ページ: 411-416

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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