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ブレインワールドシナリオに基づく宇宙論

研究課題

研究課題/領域番号 17740154
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関早稲田大学

研究代表者

水野 俊太郎  早稲田大, 理工学術院, 助手 (60386620)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード宇宙物理 / 素粒子物理
研究概要

近年は宇宙論研究において、観測技術が進歩し、例えば2004年春にWMAP衛星によって明らかにされた、晴れ上がり時の宇宙背景輻射の温度揺らぎの情報から、ある程度は初期宇宙の姿を知ることが可能となった。この晴れ上が時の情報を初期条件として、ビッグバン理論に基づいて時間発展を追えば、基本的には現在の宇宙を説明することは可能なので、現在の宇宙論の本質的な問題は、晴れ上がり以前の宇宙がどのような状態であったのかを調べることにある。
その一方で、初期宇宙は高温・高エネルギーの状態にあるので、統一理論の正当性を試す舞台としても注目されている。現在のところ、重力も含めた相互作用を統一する最も有望な理論は、超弦・M理論であり、この理論の最近の進展から、我々の世界は素粒子標準モデルを内在するようなブレーン(膜)と呼ばれる超曲面であり、それがバルクという重力のみが伝播する高次元内にあるとするブレーンワールドシナリオという考え方が提案されている。このシナリオでは、高エネルギーの領域で重力法則が変更されているので、それにともなって宇宙進化のシナリオも変更される。現在までにもこの変更点に注目し、それが宇宙論的現象にどのような効果を与えるのかを調べる研究は数多くあったものの、ブレーンワールドシナリオが標準のシナリオに対して定量的にどの程度違う予言を与えるのかは未だ求められていない。
それに対して、私が本年度に行った研究では、RSモデルという最も単純なブレーンモデルで、ブレーン上をド・ジッター時空で近似するという対称性の高い状況であるが、密度揺らぎの発展方程式が簡略化されることを示し、解析的な取り扱いが可能な線形領域において、高次元の効果が重要な役割を果たすことを解析的に示した。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Correspondence between Loop-inspired and Braneworld Cosmology2006

    • 著者名/発表者名
      Edmund J.Copeland, James E.Lidsey, Shuntaro Mizuno
    • 雑誌名

      Physical Review D 73

      ページ: 43503-43503

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Non-Gaussianity of the density distribution in accelerating universes2006

    • 著者名/発表者名
      Takayuki Tatekawa, Shuntaro Mizuno
    • 雑誌名

      Journal of Cosmology and Astroparticle Physics 02

      ページ: 6-6

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] BPS pp-wave brane cosmological solutions in string theory2005

    • 著者名/発表者名
      Makoto Tanabe, Shuntaro Mizuno
    • 雑誌名

      Journal of High Energy Physics 05

      ページ: 16-16

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Slow-roll corrections to inflaton fluctuations on a brane2005

    • 著者名/発表者名
      Kazuya Koyama, Shuntaro Mizuno, David Wands
    • 雑誌名

      Journal of Cosmology and Astroparticle Physics 08

      ページ: 9-9

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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