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不安定核の核子移行反応断面積を高い精度で評価できる新しい計算方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17740160
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関秋田工業高等専門学校

研究代表者

上田 学  秋田工業高等専門学校, 自然科学系, 准教授 (00369919)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード不安定核 / 核反応理論 / 核子移行反応 / 分解反応
研究概要

平成19年度は、二体系とみなせる不安定な入射核が標的核と衝突した際に起こる三体系の反応過程について、私たちの研究グループで開発した吸収境界条件を利用する方法(ABC法)に、異なる2つのヤコビ座標を導入することで拡張し、当初の目的である核子移行反応も記述できる理論の開発に取り組んだ。具体的には、これまでの問題点を再検討し、また、その関連する試験コードを作成し、数値計算を行った。先に述べた問題点とは、二つのヤコビ座標を採用したことによる波動関数の非直交性のため計算結果の収束が遅い、または収束しないという問題である。再検討の結果、状況によって解が収束する場合もあり、その収束条件を具体的に特定することができればこの問題点を乗り越えられるのではないかという感触を得た。一方、先に述べたような空間に固定した二つのヤコビ座標を用いる代わりに、一つの物体に固定したヤコビ座標を用いて不安定核を入射核とする場合の核融合断面積を計算した。この方法は、一つのヤコビ座標だけを用いるかわりに、二体系の入射核が分解する連続状態に関して、50程度のきわめて高い角運動量まで考慮することにより、核子が標的核の周辺に局在するという状態を記述できるのが特徴である。この方法は化学物理などの他分野において一定の成果を得ている方法論であるが、原子核物理分野においては始まったばかりの段階である。今回、陽子ハローを持つ不安定核を入射核とする場合に適用したところ、核融合断面積が大きくなるという傾向が見られた。現在、この計算結果について解析・検討中である。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Fusion reaction of halo nuclei : A real-time wave-packet method for three-body tunneling dynamics2007

    • 著者名/発表者名
      M.Ito, K.Yabana, T.Nakatsukasa, M.Ueda
    • 雑誌名

      Nuclear Physics A 787

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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