研究課題/領域番号 |
17740170
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
市川 温子 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (50353371)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | ニュートリノ振動 / 加速器 / ニュートリノ / ビーム / 長基線ニュートリノ振動実験 |
研究概要 |
ニュートリノ振動現象における精密測定および出現、θ_<13>の発見を目指して、東海村に建設中の大強度陽子加速器およびスーパーカミオカンデを用いた基線長295kmの長基線ニュートリノ振動実験(T2K実験)が進められている。本研究では、T2K実験において最大の誤差要因と予想される前置検出器からスーパーカミオカンデへの外挿誤差を軽減する方法の確立を目指している。 前置検出器からスーパーカミオカンデへの外挿の不定性は、ニュートリノの親粒子であるハドロンが、50GeVの一次陽子ビームで生成される際の不定性に起因する。さらに、ハドロンを生成する際の一次陽子ビームの標的上での位置や角度の不定性、ハドロンを収束させる電磁ホーンの設置精度や磁場の不定性も寄与する。本研究では、ハドロン生成実験によりパイ粒子、K粒子の生成微分断面積を測定することにより、外挿誤差を軽減することが可能であることをビームシミュレーションにより明らかにした。また、レーザー変位計による電磁ホーンの歪みの測定や、高周波数応答ホールプローブによるホーン内の磁場分布の測定を行うことにより、それらが、外挿誤差へどのような影響をもたらすかを見積もった。結果として、その影響は、十分に実験の許容範囲内にあることが明らかになった。
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