研究課題/領域番号 |
17740212
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物性Ⅱ
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
深澤 英人 千葉大学, 大学院自然科学研究科, 助手 (90361443)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | 異常金属 / 次元 / 核磁気共鳴 / 量子臨界点 |
研究概要 |
磁気量子臨界点近傍における超伝導現象に対する系の次元性の役割を研究するために、重い電子系化合物Ce_2CoIn_8及びCe_2RhIn_8の核四重極共鳴による実験研究を行った。そのために、平成18年度においては、前年度に立ち上げたNMR/NQRスペクトルメータのうち足りなかった部品の購入を行い、これを完成させた。これにより、申請者が独占的に使用できるスペクトルメータが立ち上がった。平成18年度の予算は主に、このスペクトルメータの追加部品の購入のために使用した。このスペクトルメータを用いてCe_2CoIn_8および圧力下におけるCe_2RhIn_8の核四重極共鳴実験を行った。結果の一部とこれまでの結果を合わせて、国際磁性会議2006(ICM2006、京都)と凝縮系における圧力誘起現象に関する国際会議(福岡)において発表した。この会議における査読つき紀要は来年度公表される予定である。また、国内における日本物理学会においても発表を行った。 Ce_2CoIn_8及びCe_2RhIn_8の核四重極共鳴による実験研究と並行して超高圧力環境下における核磁気共鳴法の実験研究をすすめるべく、改良型ブリッジマンアンビルセルを用いた10GPaまでの核四重極共鳴の実験を行った。これは従来核磁気共鳴が一般的に行なわれてきた3GPa程度の圧力を3倍強上回るものであり、今後、強相関物質に適用することにより、新たな研究展開が期待できる。なお、この研究成果は、Rev.Sci.Instrum.誌に掲載された。
|