研究課題/領域番号 |
17740223
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
岡崎 浩三 名古屋大学, 理学研究科, 助手 (40372528)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 酸化物高温超伝導体 / 光学伝導度 / 酸素同位体効果 / 電子-格子相互作用 / 同位体置換 / 赤外分光 / ラマン分光 / 高温超伝導 |
研究概要 |
Bi_2Sr_2Ca_<1-x>YxCu_2O_<8+δ>(Bi2212)について、アンダードープ試料を含む幅広い組成の単結晶試料を作成し、赤外-紫外反射率を測定して光学伝導度の温度変化を求めた。電子-ボゾン相互作用について詳細を明らかにするため、次の式で定義される自己エネルギー(optical self-energy)を求めた。 σ(ω)≡(iω^2_p)/(4π)1/(ω-2Σ^<οp>(ω)') この自己エネルギーは角度分解光電子分光から求めた自己エネルギーとよく対応することが報告されている。この自己エネルギーの実部は、電子が相互作用するボゾンのエネルギーに対応するが、そのピークのエネルギーはドープ量を変化させてもあまり変化しないことがわかった。これは、scanning tunnel spectroscopy(STS)での最近の報告と対応し、電子-格子相互作用の重要性を示唆する。 さらに、^<16>O→^<18>O置換用のアニール装置を作成し、YBa_2Cu_3Oy(YBCO)の単結晶試料の最適ドープ試料(Tc=91K)、アンダードープ試料(Tc=57K)について、Bi2212のアンダードープ試料(Tc=86K)について^<16>O→^<18>Oの置換を行い、赤外-紫外反射率測定により光学伝導度を求めた その結果、自己エネルギーの実部のピークが^<16>O→^<18>Oによって低エネルギーにシフトすることがわかった。これは電子-格子相互作用の重要性の証拠であるが、さらにアンダードープでシフト量が大きくなることがわかった。このことから、アンダードープでは電子-格子相互作用が最適ドープに比べて強くなっているとが示唆される。
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