研究課題/領域番号 |
17740288
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
固体地球惑星物理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
井出 哲 東京大学, 大学院・理学系研究科, 講師 (90292713)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 数値シミュレーション / インバージョン / 地震 / スケーリング / ゆっくり地震 / パークフィールド地震 / スロー地震 / 新潟県中越地震 / 南アフリカ金鉱山 / マルチスケール / 中越地震 |
研究概要 |
地震は大きくスケールを変えて成長する破壊過程である。その成長過程の詳細と支配法則・条件を数値シミュレーションによる破壊過程の複雑性の研究と実際のデータを用いた震源過程の解析を用いて解明するのが本研究の目的である。 本年度はまず2004年新潟県中越地震のマルチスケールインバージョンのまとめをJ. Geophysical Research誌にて発表した。昨年予備解析を行った2004年パークフィールド地震について本解析となるマルチスケールインバージョンを行いモデルを作成した。中越地震とパークフィールド地震は異なるふるまいをすることがわかった。この結果は現在出版準備中である。一方数値シミュレーションは2次元の複雑な断層面上の破壊シミュレーションについての研究をまとめてEarth Planet and Space誌にて発表した。同様の計算に時間発展を組み込み長い時間について行う方法について開発を行っているがまだ完成にはいたっていない。また地震の始まりの特徴的周波数と最終サイズの関係について解析表現を求めることができた。この研究は論文にまとめ、現在出版準備中である。 昨年度の研究で発見したゆっくり地震のスケール則をNature誌にて発表した。本年度はさらにこのスケール法則に基づいて予測される中規模サイズの地震を広帯域地震データから探した。その結果、紀伊半島において該当する現象の波形を発見することができた。さらにこの現象では地震モーメントと地震エネルギーの関数形がほとんど一致することを示した。現在論文をまとめ出版準備中である。
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